黒い美術館 マンディアルグ短編集 白水Uブックス83

アンドレ・ピエール・ドマンディアルグ【著】, 生田耕作【訳】

• 内容紹介: 内容:サビ-ヌ.満潮.仔羊の血.ポムレ-路地.ビアズレ-の墓
• 販売会社／発売会社: 白水社/
• 発売年月日: 1989/07/10
• JAN: 9784560070833

商品レビュー

2010/05/28

幻想小説家・マンディ…

[文庫ＯＦＦ]

幻想小説家・マンディアルグの短編集。少し読みづらいところもあるのですが、耽美的な描写は流石です。

2021/12/23

二冊目のマンディアルグ。
最初に「ボマルツォの怪物」を読んだので、彼の小説はほぼ初読みに近いが、シュルレアリスム作家とは知っていましたが、とにかく想像力が無限に駆り立てる感じ凄く好きです。
何なんだ、この世界は？
サド好きな私としては全く抵抗が無く、「」のほぼ無いこの本は怪奇、摩訶不思議…とにかく混沌としていて、どんどん読みたくなる内容。
詳しいことはまだ何とも判別がつかないのがもどかしい。
だけど、何だか只者ではない感じはびしびし伝わります。

2018/11/10

やっぱり「仔羊の血」がすごくて。一冊全体がポルノのような感じではある。しかしねーよくわかってらっしゃるのよ、この方。白人と黒人、お嬢様と屠殺人、ほわほわした動物と裸の少女、死、血。どのアイテムをどう動かせば人はエロスとして捉えるのか。でもねーそれだけじゃない重要な物があって、「美」だと思う。そこを描くのが作家としての力量センスであって、並の人間が気軽に扱おうとすると、大火傷、綱渡りの綱からの落下となるんだなあ。

結構世の中は美を持たない人間には厳しいよねー。

昔のロマン・ポランスキーの映画っぼい。