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燠火 マンディアルグ短編集 白水Uブックス84
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燠火 マンディアルグ短編集 白水Uブックス84

アンドレ・ピエール・ドマンディアルグ【著】, 生田耕作【訳】

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燠火 マンディアルグ短編集 白水Uブックス84

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商品詳細

内容紹介 内容:燠火.ロドギュ-ヌ.石の女.曇った鏡.裸婦と棺桶.ダイヤモンド.幼児性
販売会社/発売会社 白水社
発売年月日 1989/07/10
JAN 9784560070840

燠火

¥880

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2022/08/21

訳者の生田耕作さんが言うように、本短篇集からマンディアルグの「凌辱」的なテーマが前面的に見え始めます。そのため、『仔羊の血』や『満潮』なんかが好きだったわたしにはぐっさぐさ刺さります(笑)。最初の『燠火』から、もうグッと惹き込まれるものがありますよね。なかんずくマンディアルグもお...

訳者の生田耕作さんが言うように、本短篇集からマンディアルグの「凌辱」的なテーマが前面的に見え始めます。そのため、『仔羊の血』や『満潮』なんかが好きだったわたしにはぐっさぐさ刺さります(笑)。最初の『燠火』から、もうグッと惹き込まれるものがありますよね。なかんずくマンディアルグもお気に入りの『ダイヤモンド』や『幼児性』のすごさと言ったら…! まさしくダイヤモンドのような、輝かしくも冷たい嵩美的な短篇たちでした。 マンディアルグの作品に出てくる、悲劇に呑まれ、凌辱される少女たちは、苦痛に悶えながらも、どこかそれを望んでいるようにも見える。儀式的な凌辱とも言えるその静謐さ、崇高さ。有無を言わさぬ彼女たちの顛末は、生あたたかいようで冷たく、人形のように私たちを突き放す。「わたしに入ってこないで」と。それは凌辱される彼女たちの、つよいつよい意志。…私はそんな少女たちに惹かれます。 いつもは特に好きな短篇をメモするのですが、本短篇集に関しては全部とても好きなので割愛します。

Posted by ブクログ

2019/08/17

不安な、それでいて忘れがたく寝起きと共に思い出す夢のような、不思議な質量を持った作品群。 女を蹂躙する話、という印象。 それでいてそれほど嫌悪感も抱かずに読了した。性の描写がありながら愛の描写がなく、いかにも幻想に過ぎなかったからかもしれない。 ダイアモンドに女が閉じ込められる話...

不安な、それでいて忘れがたく寝起きと共に思い出す夢のような、不思議な質量を持った作品群。 女を蹂躙する話、という印象。 それでいてそれほど嫌悪感も抱かずに読了した。性の描写がありながら愛の描写がなく、いかにも幻想に過ぎなかったからかもしれない。 ダイアモンドに女が閉じ込められる話は鮮烈な印象を残した。醜悪を描くからこそ輝きも際立つのだな

Posted by ブクログ

2011/02/18

幻想と、性的な美の世界。 しっとりとした怖さ、硬い美しさ。 だから救いとか癒しとかはありません。 暗がりはときに優しいけれど。

Posted by ブクログ

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