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信長 イノチガケ 講談社文芸文庫

坂口安吾【著】

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商品詳細

内容紹介 内容:イノチガケ.島原の乱雑記.鉄砲.信長. 著書目録:p512~517
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 1989/10/10
JAN 9784061960572

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商品レビュー

4

12件のお客様レビュー

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2022/10/31

「信長」から読み始めた 昭和チックな文体と雰囲気に なかなかなか馴染めなかった 最後がブツッと切れた感じで 終わっているのが残念だった 徒然舎にて購入

Posted by ブクログ

2022/05/30

全集で読んだような気がしていたが、読んでみてあまり記憶がないところが多い。「イノチガケ」は切支丹弾圧の話。なぜ観念的なもの、実体のないものにそこまで命を張れるのか、個人的には不思議と思う。「信長」は十五歳のころから、今川義元を討ち取るまでの織田信長を描く。非常に合理的な信長が書か...

全集で読んだような気がしていたが、読んでみてあまり記憶がないところが多い。「イノチガケ」は切支丹弾圧の話。なぜ観念的なもの、実体のないものにそこまで命を張れるのか、個人的には不思議と思う。「信長」は十五歳のころから、今川義元を討ち取るまでの織田信長を描く。非常に合理的な信長が書かれていて、面白くいっきに読んでしまった。何かで読んだが「信長」は未完らしい。

Posted by ブクログ

2021/10/09

「イノチガケ」 ついにシリーロが来日の使命を白石に説く場面、にもかかわらず白石が冷然とかわす場面、最高。 安吾の文章は、本当は単純なんだが言葉にすると厄介なめんどくさい問題というのを、実にうまく描いている。それと、感情に打ち負かされるということがない。物語全般に、登場人物と作者、...

「イノチガケ」 ついにシリーロが来日の使命を白石に説く場面、にもかかわらず白石が冷然とかわす場面、最高。 安吾の文章は、本当は単純なんだが言葉にすると厄介なめんどくさい問題というのを、実にうまく描いている。それと、感情に打ち負かされるということがない。物語全般に、登場人物と作者、あるいは登場人物同士の温度差というのがあって、理想と激情が合致するようなカタルシスはまずない。また、安吾は、熱情をもって説かれるキリスト教理にもそれを極めて理知的に否定する白石にも一定の距離を置いている。にもかかわらず感動を禁じ得ないのは、こうした行き違いこそが現実のものであって、そこに歴史の厳然とした事実があるということだ。安吾の歴史小説は面白い。本物の作家はやはり素晴らしい時間を与えてくれる。 「信長」 若き信長を描いたある種の青春小説。青空文庫で読んだ短編「織田信長」の前段階に当たるのかもしれない。 痛快な成長物語である。坂井大膳が床をじっと見ながら泣きごとを言う滑稽。柴田権六が信長にやぶれついにひれ伏す過程。道三との不思議な共感・・・特によかった。 覚悟を決めた男の強さ。しかし自ら選択肢を消してしまうのは自暴自棄。性急さが若い信長にはあったのかもしれない。覚悟とやけっぱちのはざまで。しかし、最後の桶狭間では、覚悟と冷静さが同居していて、まことに強い人間になっている。天命を受け人事を尽くし天命を待つ。これにつきる。 ところで安吾の文章は然し、というのを一文で二回繰り返したり、近いところで同じ言葉を用いたりしている。これは技なのかいや本当に頓着していない気がする。 歴史小説を読むと、登場人物のほんとうが知りたくなるのは常のこと、今回もその例に漏れず信長周辺の人物をウィキペディアで片っぱしから追いかけるはめになる。改めて信長という大人物に驚く。彼がやったことは、現代でも大問題になることばかりなのである。それほど彼は突き抜けている。徹底してキチガイだった。

Posted by ブクログ

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