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福田恆存全集(第7巻)
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福田恆存全集(第7巻)

福田恆存【著】

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福田恆存全集(第7巻)

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商品詳細

内容紹介 内容:私の英国史 ほか31編. 年譜・著書目録:p667~750
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 1988/04/30
JAN 9784163634104

福田恆存全集(第7巻)

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2023/07/26

・言葉によって意を伝えることができると思い込んでいた私にとって、言葉の本質はそれではなく自分のぼんやりとした実情にカタチを与え、誰にいうでもなく口にすることで気持ちを整理する効果があるという指摘は衝撃だった。 188 人は必ず誰かに迷惑を及ぼす、人間存在そのものが悪の根...

・言葉によって意を伝えることができると思い込んでいた私にとって、言葉の本質はそれではなく自分のぼんやりとした実情にカタチを与え、誰にいうでもなく口にすることで気持ちを整理する効果があるという指摘は衝撃だった。 188 人は必ず誰かに迷惑を及ぼす、人間存在そのものが悪の根源だから。 人間は絶えず後ろめたさに耐えながら生きている。 良心とは自分の存在、言動に後ろめたさを感じる能力の事である。 後ろめたさに堪え、なおそれと戦い、自分との馴れ合いを退ける努力を通じて人格が形造られる。 悪や利己心の克服を自分の能力や責任の問題とすることを避け、それを外部の物的メカニズムに肩代わりしてもらおうとする。 190 近代文明の安全保障=自然や社会が、人間や個人に与える害に対する防御装置をできるだけ完璧なものにしようと努めること。 人の欲求や本能を、権利・人権という言葉に言い換えただけ。 387 戯曲は文学作品であり、その完成に手を貸す役者や演出家の仕事は文学的行為である。 390 言葉の背後に意味を探ってはならない。言葉に定義はない、ただ用法あるのみ。 話し手の意識度が高いほど、話し手と言葉の距離は大きい。言葉はすべて流行語。言葉=流行語、所謂何々という冷めた意識で言葉と付き合わないと、言葉に振り回される(自由とか平和とか独裁とか 言葉が自分から遠いほうが、言葉を抽象化し支配し操作でき、所有できる。逆に近すぎると言葉に呑みこまれ、無意識に自分の本能・性向を露呈する。 398 場を変化させる力が必要。相手が去って独りになっても相手の悲しみ・恨み・感情に縛られていることが多い。今までの勢い(時間の停止)や周りの目(場の拡大)に縛られている。 =気持ちを切り替えて、会話の流れを作っていく力? 401 翻訳における言葉の語感、リズムの快感の重要さ。意味だけを伝えてもダメ 497 思考とは肉体的行動なのである。 ・言葉は伝達の道具ではなく、訴えの道具(=相手に思っていることをそのまま伝えることではなく、問題意識をもたせる・何か変だぞと思わせることが重要? ・身になる読書が与えるものは経験であって知識ではない。 499 世間が求めているのは解釈であって、真実でも経験でもない。 647 考えるという手続きには手続きしかない。考える事自体が目的であり、結果を当てにせぬ無償の行為。 『私の書くものは随筆で、文字通り筆に随ふまでの事 で、物を書く前に、計画的に考へてみるといふ事を、 私は、殆どした事がない。筆を動かしてみないと、考へは浮ばぬし、進展もしない。深く私の素質 に基くものらしく、どう變へやうもない。 (學間)』 何よりもまず取り掛かって見ねばならぬということ。 656 自己は歴史の一部であり、歴史なくして自己は存在し得ない。また自己なくしては、或いは明確な自己認識無くしては、歴史も過去も顕現し、存在し得ない。 ・学問とは物知りになる道にあらず、己を知る道である。 661 私達は何かの目的で言葉を使うのではない、目的が何もなくとも言葉自体が私達に話をさせる。 665 言葉は意味を伝えることを目的とはしていない。堪え難い心の動揺を鎮め、整え、吾が物と化することによってそれに堪えぬくことだ。

Posted by ブクログ

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