開戦前夜 文春文庫

児島襄【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋/
• 発売年月日: 1987/12/10
• JAN: 9784167141288

商品レビュー

2010/05/28

　開戦までの１年の日…

[文庫ＯＦＦ]

　開戦までの１年の日米交渉の軌跡を丹念に追った作品。野村吉三郎駐米大使を中心にウォルシュ司教に、ドラウト神父や岩畔大佐や井川氏など民間で日米戦回避に奔走した人々を描いている。その交渉の過程は平坦ではなく誤解に齟齬つづきで、あげく暗号はアメリカに解読されているし、鼻から結果は決まっていたように思える。そのなかで、焦りを募らせる野村たちの姿は哀れにさえ思う。そして当時の日本国民の行き先を思い、やるせない気持ちになる。

2015/07/17

大東亜戦争に流れていく政治的な動きが
コミカルだけどはた迷惑な民間政治活動
に影響をうけている様がやるせない
本当に何とかならんかったのか！
野村大使は善人だが、かけている部分の
洞察力が欲しかった・・・アノ時代は特に

2009/01/12

昭和15年秋、日米関係は最悪の季節をむかえた。海軍大将野村吉三郎が新大使としてアメリカに赴任する。
開戦秘話はたくさん出ているが、秘話ではない。ﾄﾞｷｭﾒﾝﾄだ。