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ネコと魚の出会い 「食」から探る人間と文明の未来 角川選書4
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ネコと魚の出会い 「食」から探る人間と文明の未来 角川選書4

西丸震哉【著】

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ネコと魚の出会い 「食」から探る人間と文明の未来 角川選書4

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 1987/10/10
JAN 9784047030046

ネコと魚の出会い

¥440

商品レビュー

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2012/12/20

ネコにいろいろな魚を食べさせたところ、鯵を一番好んだそうだ。確かにネコが自然状態において鯵を捕獲することは皆無だろうから、その生物にとってベストな食物というのは、まだその生物が食べたことのない食物の中に潜んでいるかもしれない。 (あと、ネコが風呂好きになりうるというのも驚きだ。)...

ネコにいろいろな魚を食べさせたところ、鯵を一番好んだそうだ。確かにネコが自然状態において鯵を捕獲することは皆無だろうから、その生物にとってベストな食物というのは、まだその生物が食べたことのない食物の中に潜んでいるかもしれない。 (あと、ネコが風呂好きになりうるというのも驚きだ。) というわけで、食生態学というか人類学というか、そういう手法で常識や通俗にとらわれずに食を見るというのは新鮮なのだが、そういうのを取り除いてみると、別の常識や通俗が出てくるというか、本のページをめくるごとに、書いている内容が、うるさいジジイのいやみったらしい文句みたいになってくる。別口の海原雄山というか、食について語る大久保彦左衛門というか。

Posted by ブクログ

2011/06/26

 西丸震哉氏によるエッセイ。「食生態学ことはじめ」と副題があるように、食を巡る文明論でもある。  本著の奥書は昭和62年であるが、原著は昭和45年の刊行である。  「あとがき」に西丸氏は、「ミスプリント以外に直すところが見当たらなかった」と堂々と書いて居られるが、「コカ・コーラは...

 西丸震哉氏によるエッセイ。「食生態学ことはじめ」と副題があるように、食を巡る文明論でもある。  本著の奥書は昭和62年であるが、原著は昭和45年の刊行である。  「あとがき」に西丸氏は、「ミスプリント以外に直すところが見当たらなかった」と堂々と書いて居られるが、「コカ・コーラは東南アジアや水の悪い地方には入り得ただろうが、日本の水は上等だからこんなくさい水の入る余地はない。(略)まず絶対にコカ・コーラの日本進攻【ママ】など考えられない」とあるのはそのままでよいものだろうか。コカ・コーラ社にとって今や日本は巨大なマーケットであるし、大人も子どももコカ・コーラを好む人は実に多い。  西丸氏の作品を読むのはこれで三冊目なのだが、こうした時代感覚のずれをそのままにしておくところはやはり鼻につく。老人の僻事と捨て置く気持がなければ、あるいはそれを楽しむ気持がなければ読み進むことはかなり辛い。  西村氏の著作の特徴の一つは、全編にわたって西丸氏による若者批判が展開されていることにある。要するに今の若い者はぐうたらで大食漢でひ弱で礼儀知らずであると。ところが先にも述べたように本著の執筆は恐らく昭和40年代前半、すなわち今から40数年前である。つまり彼が批判している若者たちというのは、いわゆる団塊の世代と呼ばれる人たちで、現代では立派な老人なのだ。そして彼らはかつて自分たちに向けられた非難の言葉をそっくりそのまま今の若者たちに向けている。 かつてシュメールの粘土板にも「今の若者はなってない」と書かれていたという。ちなみに、よく言われる「エジプトの古文書に、『今の若い者は…』と書かれていた」というのはどうやらこれの変化したもので、エジプトの古文書にそれらしい文言はないようだ。この「若者批判の起源」はわたしの読書テーマの一つである。  わたしが西丸氏の著書を読んでいるのは、わたしの主要な読書テーマのひとつ、「食人俗の起源とその理由に関わる重要なヒントを求めて」である。この点に関しては、恐らく氏の別著をいくら読んでみても。『さらば文明人』以上に答えを与えてくれそうにない。そろそろ西丸氏の著書を辿っていくことも終りにしようかと思っている。  それでも、『山だ原始人だ幽霊だ』と同様に、物事の真理を突いてくる言葉がちりばめられているので、いくつか挙げておこう。  正しいかどうかは知らないが、大陸の突端まで行って、そこで、ストップした民族は覇気がなく、苦労の多い仕事より寄生的生活を選ぶ傾向があり、周囲から勢力伸長の場としてねらわれるという。だから国際問題を起こし、戦争のキッカケをつくる場所は、いつも大陸からとび出た半島だそうだ。バルカン、インドシナ、朝鮮がその例だ。(P110)  ついでに日本人の原形も《misato注・台湾原住民と》同系列とみなしてもいっこうにかまわない。日本人はついこのあいだまでは、敵の首を取って記念にする習性を持っていたのだから、首狩り族以外のなにものでもない。(P237)  日本人が江戸時代まで首を取ることはあったけれど、それは果たして記念のためと言い切ってしまってよいものか。  「日本における首切りの民俗」について、わたしはいつか読書の旅を始めるだろうか。

Posted by ブクログ

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