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象徴主義と世紀末芸術
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象徴主義と世紀末芸術

ハンス・H.ホーフシュテッター【著】, 種村季弘【訳】

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象徴主義と世紀末芸術

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 美術出版社
発売年月日 1987/05/10
JAN 9784568201192

象徴主義と世紀末芸術

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2019/10/22

表紙の違う本を持っているのは1970年版を75年に買ったからで、読了は2016年11月と、長期積ん読本の最右翼で熟成に熟成を重ねた1冊。 冒頭の1、2章あたりまででいったい何度挫折したことか。もっとも、通して読むのではなく気になったあたりを摘み読む程度の気持ちで買った気はします...

表紙の違う本を持っているのは1970年版を75年に買ったからで、読了は2016年11月と、長期積ん読本の最右翼で熟成に熟成を重ねた1冊。 冒頭の1、2章あたりまででいったい何度挫折したことか。もっとも、通して読むのではなく気になったあたりを摘み読む程度の気持ちで買った気はします。   その2章目あたりまでが一番しんどかったですね。世紀末の相貌概観。 一番分かりやすかったのは第Ⅳ章「サンボリスムの表彰世界」。描かれたモチーフとテーマに分解して眺めてゆく部分。たいへん興味深かった。   全体的にテンション高めな文体は翻訳のせいかもしれません。これは若い頃読んでおくべきだったなあという気持ちと、若い頃では理解できなかったろうって気持ちが半々。と言って、今なら理解できるというわけでないのは悲しいですが、p.11、「サンボリズム芸術とは、根底において、分析が全く不可能であるようなひとつの複合体なのである。わたしたちの分析や腑分けは、したがって、読者がその表象のなかでもういちど後戻りさせ、あらためて直感的綜合の手を煩わさなくてはならない」が論への導入として印象的。 廃墟を「それはそれ自身の終極に達している完成した作品」と捉え、逆に未完成なものを「さらに考究を加えつつ可能な解釈へと導き(中略)主体的体験の結晶点と化せしめるように挑発する」という捉え方もおもしろい。   モロー、クリムト、ピラネージあたりが目についたので買ったのですが、クノップフ、ベックリンなど、ずっと後年になって知った画家も多く、表紙がワッツになっているのはなかなかうれしい。 70年版は画像が多いけどほとんどモノクロ。おおむねは知っている作品なので十分読み進める手がかりになりますが、この新装版はどうなのでしょう。大きな書店で確認して、もしカラー画像が増えていたらもう1冊買ってもいいかもですね。

Posted by ブクログ