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異色官僚 徳間文庫
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異色官僚 徳間文庫

佐橋滋【著】

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異色官僚 徳間文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店/
発売年月日 1987/11/15
JAN 9784195984031

異色官僚

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2013/01/29

「すぐれたノンフィクションは、時代の鼓動を伝える」 と佐高氏はいっているが、 まったくそのとうりな感がする。 すごい男である。 ウジウジせず思想がある。 異色官僚とみずから、 いっていることに何か違和感があったが、 しかし、読んでみたらそこには、 人間らしく生きようとしたことが...

「すぐれたノンフィクションは、時代の鼓動を伝える」 と佐高氏はいっているが、 まったくそのとうりな感がする。 すごい男である。 ウジウジせず思想がある。 異色官僚とみずから、 いっていることに何か違和感があったが、 しかし、読んでみたらそこには、 人間らしく生きようとしたことが、異色であった。 1957年にだされたというが、 しかし、20年前の作品であるにかかわらず、 その文章が新しく感ずる。 「人間は人のうわさをする動物である。 人事の要点はまず人を知ることだ。 だが、人を知るということは実は大変なことである。 一人の人間が一人の人間を評価するということは きわめて危険なことである。 人間の能力という者はきわめて複雑で、 何を基準にどのような角度から判定することは非常に難しい。 いわんやその全能力を把握するなど ということは不可能である。 人事のたまには必要最小限度の要因については 判定の資料を得なければならない。 それは、企画力・実行力・統率力・適正である。」 「人はたいていの場合、 積極性は批判の対象にし、攻撃の的にする。 これでいいと思っている人間がたくさんいる。」 「人のためにやっているのではなくして、 自分がやらなければならないことをやっているからである。」 「仕事のやり方は人によっていろいろと流儀が違うものである。 しかし、大別すると、自分で仕事をするタイプと 人に仕事をさせるタイプにわけることができよう。 概して頭のいいヤツは、自分の考え方に拘泥しやすいし、 また自分でやらないと気の済まないのが多い。 また他人にやらせても自分流にやってくれない と納まらないものらしい。 こういうのは、総じて人を使うのがうまくない。」 「僕は人を裏切らないのをモットーとしている。 いわんや自分の部下をガッカリさせるようなことは どんなことがあってもしない。 ガッカリさせられるようなことをすれば 必ず不信感が頭を持ち上げてくる。 これでは人は使えない。」 「家康は、 「人生は重荷を負うて旅するがごとし」といったが、 坂道は上りつめれば下り坂になる。 その楽しみがある。」 佐高の後書き 「街道一の親分」 といわれた清水の次郎長は、 勝海舟に、 「おまえのために命を捨てる人間は何人いるか」 と聞かれて、 「一人もいません。 しかし、わっちは子分のためにいつでも命を投げ出せます。」 斉藤茂吉 あかあかと一本の道とほりたり  たまきはる我が命なりけり 輝けるひとすぢの道遥(はる)けくて  かうかうと風は吹きゆきにけり

Posted by ブクログ

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