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日本一心のこもった恋文(10) 101色の恋模様
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 恒文社/ |
発売年月日 | 2004/04/30 |
JAN | 9784770411129 |
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日本一心のこもった恋文(10)
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日本一心のこもった恋文(10)
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秋田県二ツ井町で、1994年から10年間続けられた町興しイベント「恋文コンクール」の、最後の恋文集。 小説ではなくて、でも完全なドキュメンタリーでもなくて、そう、現実に生きている人々の「想い」が、色んな形で、色んな色で、色んな線で描き出されている。 自分ではない誰かに宛てた手...
秋田県二ツ井町で、1994年から10年間続けられた町興しイベント「恋文コンクール」の、最後の恋文集。 小説ではなくて、でも完全なドキュメンタリーでもなくて、そう、現実に生きている人々の「想い」が、色んな形で、色んな色で、色んな線で描き出されている。 自分ではない誰かに宛てた手紙。上限の文字数が決まっている手紙。この形式だからこそ表現できる何かが、やはりあるのだ。世界には色んな人がいて、いろんな出来事があって、そして人々はそれでも前を向いて生きているのだということを、ちょっと大袈裟なようだけど、一通一通から感じることができた。自分は知らない誰かの日常風景を少しだけ垣間見せてもらった気分というか、短い文章の向こうに、書き手の姿や景色が浮かぶ。 個人的には、年配の方の恋文にぐっとくるものが多かった。若い人の作品には自分が起点のエネルギーが満ち溢れていて、それはそれで野生的で情念的で素敵な手紙になっているのだけど、年を重ねた方々は、得てしてみんなそういう自分本意の恋文は書かない。熱いものを胸のうちにそっと隠し、まずは相手を思いやって、何かをぶつけたり押し付けたりはしない。その、秘めやかな気遣いが、柔らかく、あたたかく、読む者の胸を打つ。あと、言葉遣いが素敵なのよね、歳を重ねた人ほど。美しい日本語を使えるということが、いかに魅力的かということの証明でもある。 全体を通していちばん好きだった手紙は、18歳、高校生の男の子が、3年間会っていない幼なじみの女の子に宛てた手紙。ちょっとだけ方言で書かれているところも良い。男とか女とか関係なく「僕と雪は親友だよな」っていう確認の手紙、のようなふりをして、最後に素敵なサプライズがある。この先どうなったんだろう、雪ちゃんには会えたのかな。それから、というタイトルで、もう一度書いてみてもらいたい。
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