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パスカル 痛みとともに生きる 平凡社新書

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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2002/11/20 |
JAN | 9784582851632 |
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パスカル
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商品レビュー
3.3
3件のお客様レビュー
著者のパスカルに対する熱意が伝わってくる文章で、少し気圧されますが、勉強になります。「パンセ」の解説にもかなりの紙幅が取られており、原書を読まずに大まかな内容を捉えることができたのは収穫でした。
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第一部でパスカルの生涯および主著『パンセ』の成り立ちについておさえ、第二部で『パンセ』の各章の概略を順に解説していく。思想家の解説書としては極めてオーソドックス、というか、やや古くさい。だがやはり、これが一番真っ当なやり方だと思わせるだけの内容がある。病に苦しむパスカルが、イエス...
第一部でパスカルの生涯および主著『パンセ』の成り立ちについておさえ、第二部で『パンセ』の各章の概略を順に解説していく。思想家の解説書としては極めてオーソドックス、というか、やや古くさい。だがやはり、これが一番真っ当なやり方だと思わせるだけの内容がある。病に苦しむパスカルが、イエスの受難と自らを重ねながら思想を形成していく様を丁寧に描き出している。その筆致に著者のパスカルへの愛があふれだしている。
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パスカルの生涯を、彼の内面のドラマにも立ち入りながら、分かりやすく解説している第1部と、『パンセ』の思想を解説する第2部が本書の中心。第2部は、第1章「人間の悲惨について」と、第2章「幸福の根拠について」に分かれている。 パスカルは、人間の悲惨さと同時にイエス・キリストを指し示...
パスカルの生涯を、彼の内面のドラマにも立ち入りながら、分かりやすく解説している第1部と、『パンセ』の思想を解説する第2部が本書の中心。第2部は、第1章「人間の悲惨について」と、第2章「幸福の根拠について」に分かれている。 パスカルは、人間の悲惨さと同時にイエス・キリストを指し示すことをめざした。そして、この二つは表と裏であり、けっして切り離すことはできないと考えられている。 キリストへの信仰のみでは、人々は傲慢に陥り、やがて無神論以上に恐ろしい自己栄化と偶像崇拝をもたらす。他方、人間の悲惨さを強調するだけでは、絶望感からの美的ペシミズムに酔った人々を破壊衝動に走らせることになる。「人間はいつも、絶望するか、傲慢になるかというふたつの危険にさらされている」とパスカルは記している。人間は、限りなく卑しい者なのか、それとも神にも等しい偉大な者なのか。自然の中に一人で立っている「考える葦」の比喩は、こうした人間存在のありようを表現している。 パスカルは、こうした人間のあり方を徹底して見つめ続けた。彼は、人間とは何かという問いに明快な答えはありえないという。その上で、絶望と尊大の両極に引き裂かれて不安と苛立ちを感じている人間に救いをもたらすのが、キリストの信仰だという。ただしそれは、「キリストの受肉」という不条理を受け入れることによってしかもたらされない。彼は「神を知ることから、神を愛するまでは、なんとまあ遠いのだろう」と嘆息している。 「中間者」の思想に注目する入門書が多いが、本書は「中間者」のあり方からキリストの救済への展開を重点的に解説しているのが特徴。叙述もたいへん平明だが、さまざまな主題が並べられていて、ポイントがつかみにくいのが少し残念。
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