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無境界家族 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社/ |
発売年月日 | 2002/10/17 |
JAN | 9784087475050 |
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商品レビュー
4.5
4件のお客様レビュー
【本の内容】 夫ヒロシ、世界を股にかける博奕打ち兼主夫。 妻テッサ、世界的に著名な人文社会系研究者。 そして息子パトリック、元不登校児にして15歳で大学に通い始めた天才児。 オーストラリアの空の下、この超個性的な面々が「やりたいことだけをやり、したくないことはしない」を唯一...
【本の内容】 夫ヒロシ、世界を股にかける博奕打ち兼主夫。 妻テッサ、世界的に著名な人文社会系研究者。 そして息子パトリック、元不登校児にして15歳で大学に通い始めた天才児。 オーストラリアの空の下、この超個性的な面々が「やりたいことだけをやり、したくないことはしない」を唯一のモットーに、世に跋扈する常識と闘いながら、まったく新しい家族の形態をつくりあげていく痛快エッセイ。 [ 目次 ] ヒレカツがぽろりと落ちた 楽しいことになりそうだ 遊びをせんとや生まれけむ 天に星、地に花、握りめしにタクアン ひとまず魚料理屋を攻めてみよう ハーフじゃないよダブルだよ そこに存在するということ やめることにした 数学者などになってはいけない 本家「非国民」の日本国国歌案 行ッテコハガラナクテモイゝトイヒ 「左尻の思想」について いつの日か微笑まん [ POP ] やりたいことだけをして生きていく。 そう簡単に誰もができる技ではない、と凡人は考えるのだけれど、恐らく実践している博打打ちの著者はそうは言わないのでしょう。 才媛で最愛のイギリス人の妻と、日本国籍を持つ天才息子とのオーストラリア3人暮らし。 といっても一つ屋根の下で暮らしているわけではなくて、妻と息子は勉学研究の為、ひょいっと海を飛び越える。 著者の、優秀な息子を描く行為が自慢になってしまうことに汗顔しながらも、やっぱり抑えきれない息子自慢を微笑ましく感じる。 ちっとも嫌味に感じないのは、抑えても抑えても(抑える必要もないほど立派な息子さんなのだけど)ただただ溢れ出てくる息子への愛情を感じるからだ。 この親子関係は、息子さんが、大学卒業時に父親に言った「ただそこに居てくれたことに感謝する」という言葉に集約されているような気がする。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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無境界とはそういうことだったのか! 実に面白い!!! 生活上の実存の問題に突き当たってしまったが故の思考は強靭である。 ゲーテも言っているように、 ーーー努力をするから間違いが起こる。 できるだけ、楽しいことをしていよう、そうすれば、間違いはない。 は、まったくその通り...
無境界とはそういうことだったのか! 実に面白い!!! 生活上の実存の問題に突き当たってしまったが故の思考は強靭である。 ゲーテも言っているように、 ーーー努力をするから間違いが起こる。 できるだけ、楽しいことをしていよう、そうすれば、間違いはない。 は、まったくその通りだと思う。 ただ、それで長年世を渡れるかどうかは、運次第のような気もする。 運のない人たちが、なんとか生き延びようとしてエクスクルーシブに群れるのかも知れないな…とちらと思った。 ぼくも、なるべく楽しいことだけをして生きていきたいな。 Mahalo
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同僚に勧められて読む。 納得のいくところもあるし、肯定できないところもあるが、 こんな人間がいるのだと思うと面白い。 博徒でイギリス人の大学教授である妻と、数学の天才児である息子、 国家の介入を嫌い、最もそれが少ないとして選んだオーストラリアを ベースにした、家族の暮らしを描く...
同僚に勧められて読む。 納得のいくところもあるし、肯定できないところもあるが、 こんな人間がいるのだと思うと面白い。 博徒でイギリス人の大学教授である妻と、数学の天才児である息子、 国家の介入を嫌い、最もそれが少ないとして選んだオーストラリアを ベースにした、家族の暮らしを描くエッセイ。 だが内容は子育てや夫婦の話を混ぜながら、 ナショナリズムや文明論への厳しい批判である。 国境や国家、文明論を否定し、人間として楽しく自由に生きる。 優秀な妻と子供、そして自らの博才により経済的な心配ももはやなく、 日本という国に縛られる必要はない生活を手に入れた。 けれど、誰もが彼のような強い人間ではないし、 他国の文化に寛容でもないから 愚かにも人間は集団をつくり、国家や文化というものを 作ってしまったのだとも思う。 好き嫌いはあっても、その自然発生的なものの存在は 否定しきれないように思う。 とはいえもしも自分のパートナーが 日本人でなかったら、考え方は違っているのかもしれないけれど。 本人も意図的にそうしていると書いてあるのだが、 批判するときに口汚く罵るような文体を多用する。 この効果は絶大で、批判対象の大学教授らがバカに見える。 小林よしのり(彼も批判対象)が用いるのと同じ手法。 喧嘩のときは声がデカくて口が悪い方が強いからね。 乱暴な口調は計算して使うと非常に説得力がある。 全体にはけっこう毒があってよかった。
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