90年代SF傑作選(下) ハヤカワ文庫SF

アンソロジー(著者), テッド・チャン(著者), ジャック・マクデヴィット(著者), ロバート・リード(著者), テリー・ビッスン(著者), イアン・マクドナルド(著者), ジェイムズ・アラン・ガードナー(著者), 山岸真(編者)

• 内容紹介: 内容:マックたち テリ-・ビッスン著. ホ-ムズ、最後の事件ふたたび ロバ-ト・J.ソウヤ-著. 理解 テッド・チャン著. 誕生日 エスタ-・M.フリ-ズナ-著. フロ-ティンフ・ドッグズ イアン・マクドナルド著. 標準ロ-ソク ジャック・マクデヴィット著. 人間の血液に蠢く蛇-その実在に関する三つの聴聞会 ジェイムズ・アラン・ガ-ドナ-著. ルミナス グレッグ・イ-ガン著. 棺 ロバ-ト・リ-ド著. ダンシング・オン・エア ナンシ-・クレス著
• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2002/03/31
• JAN: 9784150113957

商品レビュー

2017/05/23

「マックたち」がいい
表紙　　　５点岩郷　重力　　　山岸　真選
展開　　　７点１９９０年代著作
文章　　　６５点
内容　７２０点
合計　７３８点

2012/02/07

　とにかく期待は、テッド・チャンとグレッグ・イーガン。この２作品は大いに楽しみだ。心して読むことにしよう。

　まずは「マックたち（テリー・ビッスン）」。インタビュー形式のこの作品はけっこう面白い。最初からこれだとうれしいな。そして、「ホームズ、最後の事件ふたたび（ロバート・Ｊ・ソウヤー）」もいい。シュレーディンガーの猫からモリアーティ教授まで。

　大期待の「理解（テッド・チャン）」だったが、難解かな。ラストの超能力者同士の戦いは迫力あるけどなぁ。続く「誕生日（エスター・Ｍ・フリーズナー）」は面白そうだが、意味不明。「フローティング・ドッグズ（イアン・マクドナルド）」は長くてパス。

　ラブロマンスっぽい「標準ローソク（ジャック・マクデヴィット）」はまぁまぁ。「人間の血液に蠢く蛇（ジェイムズ・アラン・ガードナー）」はゴチャゴチャ感がありパス。傑作「ルミナス（グレッグ・イーガン）」も私には難解かな。苦手分野だ。

　しかし、「棺（ロバート・リード）」が良かった。冷凍睡眠の往復ってロマンあるなぁ。ラストの「ダンシング・オン・エア（ナンシー・クレス）」はメディカルSF。長いが、入院ついでに楽しんだ。

　総合的には、上よりいいけど、下が特別に良いという感じは無いなぁ。

2004/11/27

下巻は
『マックたち』……テリー・ビッスン
『ホームズ、最後の事件ふたたび』……ロバート・J・ソウヤー
『理解』……テッド・チャン
『人間の血液に蠢く蛇』……ジェイムズ・アラン・ガードナー
『ルミナス』……グレッグ・イーガン
『棺』……ロバート・リード
下巻の方が好みの作品が多かった。
『マックたち』は現実的にやっちゃうんじゃないかと思うようなクローンもの。
『ホームズ、最後の事件ふたたび』はホームズをシュレーディンガーの猫的に解釈した作品。ソウヤー凄いわ。
『理解』はアルジャーノンみたいな話なんだけど、天才同士の闘いがなんだかわからないけどかっちょええ。
『棺』は宇宙遭難もの。『万華鏡』や『冷たい方程式』風に進むのかと思いきや……。