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歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)
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歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)

坂本康宏(著者)

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歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店/
発売年月日 2002/06/30
JAN 9784198615284

歩兵型戦闘車両OO(ダブルオー)

¥110

商品レビュー

4.3

4件のお客様レビュー

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2012/03/11

合体ロボが実現するとしたら、どのような設定が合理的なのか…を追求したお話 印刷会社をリストラされた雨月螢太郎(アメ)@火器担当 フリーターでゲームオタク妹尾環(イモ)@足担当 労災事故で失業中の重機オペレーター胡子竜二@腕担当 3人は「環境庁」にスカウトされて特殊車両の訓練をする...

合体ロボが実現するとしたら、どのような設定が合理的なのか…を追求したお話 印刷会社をリストラされた雨月螢太郎(アメ)@火器担当 フリーターでゲームオタク妹尾環(イモ)@足担当 労災事故で失業中の重機オペレーター胡子竜二@腕担当 3人は「環境庁」にスカウトされて特殊車両の訓練をすることになる。これが合体するとダブルオーになる(はず)が、自力走行による合体は難しくてスサノオと呼ばれる合体専用車両で組み立ててもらう。 出現する怪獣は人間が変形・巨大化したもので、退治するには疑問が残るが、破壊される町や住民の被害を考えると無力化が必須。 なぜ合体ロボが自衛隊でなく環境庁で政策されたのかとか、お役所の事情とかおいおい語られる。馬鹿馬鹿しいながらもよく考えた設定。

Posted by ブクログ

2011/08/05

 現代日本を突如襲う謎の怪物。自衛隊でさえ歯が立たず、もはやなすすべもないかと思われた時、現れたのは環境庁が所有する巨大ロボット。その名も00式歩兵型戦闘車両、通称ダブルオーである!  97式特務作業車両甲、98式装輪装甲車両乙、99式巡航戦闘車両丙、この三台の特殊車両が合体...

 現代日本を突如襲う謎の怪物。自衛隊でさえ歯が立たず、もはやなすすべもないかと思われた時、現れたのは環境庁が所有する巨大ロボット。その名も00式歩兵型戦闘車両、通称ダブルオーである!  97式特務作業車両甲、98式装輪装甲車両乙、99式巡航戦闘車両丙、この三台の特殊車両が合体してダブルオーとなる。全高23メートル、標準装備重量78.5トン。足が短く胴が長いずんぐりむっくりの外見は、まるで電気ポットのようで、日本を守るヒーローにしてはどうにもカッコ悪い。  そんなダブルオーが遭遇する三つの闘いを本書では描く。  日本ではチビッ子からすっかりおなじみの「巨大ロボットもの」を新世紀に描きなおしたSF小説。リアルな味付けがなされ、読み応えは十分だ。  といっても、本書が「リアル」なのは本格戦闘ものとして描かれているとか、人間描写が書き込まれているとかそういう点ではない。いや、そういう点もあるのだが、本書が「リアル」なのはこの小説が汗臭い「仕事小説」として描かれている点、引いては本格的「公務員小説」として描かれている点である。  例えば、ダブルオーがなぜ合体ロボなのかというと予算の関係で複数の年度に分けて造られたからであるからとか、なぜ人型巨大ロボを環境庁が運用しているのかというと防衛庁がバッシングを受けている時に世間の批判をかわすためにこっそり別の省庁に譲り渡したからだとか、見事なまでにお役所仕事なストーリーが展開される。  そんなダブルオーに乗り込むのはお役所仕事から遠く離れた三人の男たち。リストラされた上に恋人にもフラれたサラリーマン・雨月、事故を起こして再就職もままならない重機乗り・胡子、フリーターだがシューティングゲームでは天才的な手腕を発揮する妹尾。それぞれの事情で路頭に迷っている三人が、それぞれの特技を買われスカウトされる。  そもそも役所仕事に染まっていない個性的な三人は、前例主義に固執する上層部を尻目に次々とハチャメチャをやらかし危機を乗り越えていく。  作者が愛媛県庁に勤める現役公務員というだけあって、そこらへんの描写は非常に本格的で生々しい。融通がきかなくて小回りのきかない公務員の仕事を、批判するでもなく肯定するでもなく、ただ「そういうもの」なのだとして描いている。  よくあるヒーローロボットものとはちょっとズレた感覚が楽しい。登場する怪獣の名前も、「ソドム」「バブル」「セックス」とあんまり普通はつけなさそうなネーミング。また街を破壊するダブルオーに批判が集中したりするのもいかにもな感じ。自衛隊と環境庁の対立などもシリアスすぎて笑える。  ストーリーはテンポよく進んでいくが、描き込み不足な部分が多々あるのが残念。巨大ロボットが暴れまわる日本に対する海外の反応はまったく描かれていないし、ダブルオーを追い回す女性ジャーナリストの動向もあまり描かれていない割には最後まで登場するので唐突な感じがする。さらに怪獣は人間を取り込んで暴れ出すのだが、その取り込まれた人物の描かれ方も中途半端である。  まあ、公務員の立場、民間の立場、いろいろあるので読者の立場によって読み方の印象はずいぶん違うと思うが、登場人物それぞれが自分たちの役割をまっとうしようという気概に溢れ、仕事に情熱を傾ける姿は胸をうつ。ガチな「仕事小説」だ。  深夜アニメあたりで放送したら人気が出そうな気がするが。合い言葉は「チェンジ、ダブルオー!」だ。第3回日本SF新人賞佳作入選作品。  そろそろ文庫化して欲しいなあ。

Posted by ブクログ

2009/02/28

ロボット合体は男のロマンだす。 手取り二十万で公務員として国民のために命を懸けて正体不明の怪物と戦わなきゃいけない男たちの話。 ちゃんと守ったのに、家壊したな!生活がメチャクチャになったじゃないか!と一部の国民から叩かれるあたりがリアルで切ない。

Posted by ブクログ

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