B-29日本爆撃30回の実録 第2次世界大戦で東京大空襲に携わった米軍パイロットの実戦日記

チェスターマーシャル(著者), 高木晃治(訳者)

• 販売会社／発売会社: ネコパブリッシング/
• 発売年月日: 2001/05/10
• JAN: 9784873662350

商品レビュー

2022/01/22

『感謝』

[クラシカルなＭＫ]

ただ今、図書館法第２９条に基づく図書館同種施設を準備させて頂いております。
当該計画は、ＢＯＯＫＯＦＦオンライン様の豊富なペーパーＢＯＯＫ等によって、
支えられている取り組みでございます。
今後も随時、ペーパーＢＯＯＫ等を蒐集して参りたいと考えております。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

2019/09/01

B29で日本を爆撃したパイロットの回想録。
B29の日本爆撃というと、高高度を飛行するB29に対して日本軍の戦闘機は性能不足で苦戦したという話を聞くが、本書によると、ルメイ将軍着任後は低高度での市街地への焼夷弾爆撃が中心となり、高射砲や屠龍、飛燕、月光などの防空戦闘機による攻撃に晒され、出撃機数が多いので確率は低いもののかなりの数の機体・乗員の喪失を受けていることが分かる。戦争末期ということで一方的な戦いのようにも感じていたが、B29の搭乗員がそれなりの危険を冒し、ストレスを感じながら出撃していた様子が生々しく記されている。
この東京大空襲のような低高度の無差別焼夷弾攻撃について、B29の搭乗員は、自分たちが危険に晒されることについて不満を感じてはいたが、このような大量の市民を巻き込む無差別爆撃自体には何ら痛痒や疑問を感じず、むしろ、それを成果と感じていることも分かる。敵国相手とはいえ、こういうところが戦争の恐ろしいところだろう。