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倫敦塔・幻影の盾 他5篇 他五篇 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | 内容:倫敦塔.カ-ライル博物館.幻影の盾.琴のそら音.一夜.薤露行.趣味の遺伝 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 1990/04/01 |
JAN | 9784003190012 |
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倫敦塔・幻影の盾 他5篇
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倫敦塔・幻影の盾 他5篇
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3.3
9件のお客様レビュー
幻想小説家としての漱…
幻想小説家としての漱石の腕前が知れる倫敦搭がとにかく素晴らしい。
文庫OFF
漱石の初期短編。元々は『漾虚集(ようきょしゅう)』という名でまとめられたそうだ。このうちの「薤露行」(かいろこう)、「カーライル博物館」、「幻影の盾」の三作品が大学の哲学科目の参考テキストとなっていたため、慌て読み。 「薤露行」・「幻影の盾」は、アーサー王物語を題材にした創作とし...
漱石の初期短編。元々は『漾虚集(ようきょしゅう)』という名でまとめられたそうだ。このうちの「薤露行」(かいろこう)、「カーライル博物館」、「幻影の盾」の三作品が大学の哲学科目の参考テキストとなっていたため、慌て読み。 「薤露行」・「幻影の盾」は、アーサー王物語を題材にした創作としては日本初の作品である。円卓の騎士ランスロットをめぐる3人の女性の運命を描いたのが「薤露行」、持つ者の願いを叶えるという不思議な盾を携えた騎士が、戦で助け出すことの出来なかった恋人の死に絶望し、盾にすがって幻の世界に消えていくのが「幻影の盾」。 また「カーライル博物館」は留学中の漱石が、歴史家トーマス・カーライルの博物館となっている彼の旧邸を訪れ、カーライルの執筆活動の苦闘に思いを馳せる話。 漱石の作品では、「夢十夜」が一番好きなので、幻想的なこれら短編を知ることが出来たのはラッキーだった。 ただ文語体なので、読みにくい!なぞっただけで、しっかり読んだとは言いにくいが、漱石文学がこれほど評価され、現代の私たちに指示される理由は、人間観察に紐づく“人生哲学”がどの作品にも碇のごとく打ち据えられているからだというのがわかった(気がする)。漱石が極度の神経衰弱に悩まされていたことも、このような世界を生み出せる要因なのかだろうか?とすると、物書きなんかに生まれつくのは幸せなことではないなぁとも思ったり。 今回、購入したのは実はkindleの「夏目漱石全集」で、随筆や講演録も収められている。これが期間限定セールで220円だったので即ポチ。余ってたポイントを使ったので、たったの21円!! 現代社会とは、かくも手軽で怖ろしきかな。死ぬまでには読み終えたいものである。
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赤毛のアンの作中劇の原作(アーサー王伝説をもとにしたテニスンの詩「ランスロットとエレーン」)を美しい日本語で読みたくて手にとった。 テニスンの「ランスロットとエレーン」は長編詩だが、漱石の「薤露行」は小説であり、きれいな文語調で綴られている。中世の騎士物語なので文語体がよくあっ...
赤毛のアンの作中劇の原作(アーサー王伝説をもとにしたテニスンの詩「ランスロットとエレーン」)を美しい日本語で読みたくて手にとった。 テニスンの「ランスロットとエレーン」は長編詩だが、漱石の「薤露行」は小説であり、きれいな文語調で綴られている。中世の騎士物語なので文語体がよくあっていた。さすが漱石といったところだった。 他の短編も、明治の東京の人の生活が垣間見え、とても面白かった。描写も巧みでユーモアに富んでおり、肖像がお札に印刷されるだけのことはあると思った。 アーサー王伝説は日本でも大人気で、ゲームやアニメなど、あらゆるファンタジーものの礎になっている。一方、海外で知られた日本の伝説が何かあるかと考ても、全く思いつかない。ジブリが竹取物語を映画化していたが、マニア向けの域を出ない。 アーサー王にあって桃太郎にないものは何か。アーサー王に普遍的な魅力があるのか、単に西洋に対する憧れが人気のもとなのか。当然のように世界中の人がおらが村の伝説を知っており、謎の改変が繰り返されて、新しい伝説すら確立しつつあるのはどんな気分なのか。などと色々と考えてしまった。
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