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総統の防具
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総統の防具

帚木蓬生(著者)

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総統の防具

定価 ¥2,349

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞社/
発売年月日 1996/04/25
JAN 9784532170462

総統の防具

¥385

商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

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2012/07/02

ナチスドイツの興亡について知識のない若い人には啓蒙的な小説である。 私は知ってる知識をなぞられるようで、新しいインスパイアもなく、そこそこであった。 1冊にまとめた本の重量が重すぎる。とても読む本の重さではない。 2冊に分けて読者の経済的負担を慮ったのかもしれないが、それなら...

ナチスドイツの興亡について知識のない若い人には啓蒙的な小説である。 私は知ってる知識をなぞられるようで、新しいインスパイアもなく、そこそこであった。 1冊にまとめた本の重量が重すぎる。とても読む本の重さではない。 2冊に分けて読者の経済的負担を慮ったのかもしれないが、それならもう少し縮めてもよかった。

Posted by ブクログ

2011/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【総統の防具】 帚木蓬生さん ドイツ人の父と日本人の母を持つ香田光彦少尉 彼は彼自身の堪能なドイツ語を買われ、異例の抜擢で 在独武官付き補佐官に任命された。 時代は第二次世界大戦の始まる数年前、ナチスドイツが台頭しはじめ、 日本、ドイツ、イタリアを始めとするの枢軸国と、アメリカ、イギリス、 フランスを主とする連合国とがお互いの権利を主張し いがみ合っていた頃である。 香田が在独し、大使や武官が変わる中、彼はドイツに駐在しつづけた。 そして、ドイツの変わりようを見続けてきた。 その変化は、彼の愛する二つの母国への思いとは裏腹な変化でもあった。 ヒトラーはユダヤ人を弾圧し、同時に「ドイツの平和」を錦の御旗に イギリス、ソ連を相手に戦争をしかけ、日本にも参戦を呼びかけた。 古くからドイツを手本としてきた日本は、ナチスに引きずられるように 第二次世界大戦に突入してゆく。 緒戦は多大な戦果を上げるも、資源の差はいかんともしがたく、 やがては制空権をも奪われて、敵機が首都上空に飛来するようになり 戦況は次第に厳しさを増してくる。 ☆ 久々の帚木蓬生さんの本。 第二次世界大戦下のドイツが舞台。 ドイツと母国の行く末を案じる光彦。 この本を読んでいると、戦時中の日本とドイツとが 全く同じに感じます。 連戦連勝の緒戦の戦果に国民は昂揚し、戦争気分が高まるも やがて戦況が厳しくなり、物資が不足し、人でも不足する。 首都は空爆され、市民の中は少しずつ厭戦気分が蔓延するが、 特高が怖くてダレもソレを口に出しては言えない。 負け戦が見えてきた時、植民地の放棄は和平の取引材料には 有効な手段だけど、多大の犠牲を払って奪った土地は、 やすやすと手放すことは出来ない。 負けが込み、今までつぎ込んだ資本が無駄になるのを惜しみ さらに勝負に頑なになる。 この本にも「博奕の論理」と書かれています。 日本にせよ、ドイツにせよ、戦争に負ける過程というものは、 どの国も同じ道を辿るのだと思いました。  

Posted by ブクログ

2010/08/15

大戦前、ドイツと友好関係を持っていた日本は、その印にヒトラー総統に剣道防具一式を送った。ユダヤ人女性を家にかくまいながら、軍人、外交官、通訳としてドイツと日本の橋渡しをしようとした香田の目を通して、戦争に突入していくドイツを見る。 一介の人にはどうしようもないのかしら。誰もがお...

大戦前、ドイツと友好関係を持っていた日本は、その印にヒトラー総統に剣道防具一式を送った。ユダヤ人女性を家にかくまいながら、軍人、外交官、通訳としてドイツと日本の橋渡しをしようとした香田の目を通して、戦争に突入していくドイツを見る。 一介の人にはどうしようもないのかしら。誰もがおかしい、これは変だ、と思いながらも時代がそういう風に流れていってしまって止められない。いつ止めていればこんな風にならなかったんだろうか。 1939年9月3日(日)ドイツがイギリスと戦闘状態に入り第二時世界大戦が始まる。 昭和16年(1941年)12月7日(日)真珠湾攻撃。 昭和20年8月15日終戦。

Posted by ブクログ

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