証言・731部隊の真相 生体実験の全貌と戦後謀略の軌跡 廣済堂文庫ヒュ-マン文庫

ハルゴールド(著者), 浜田徹(訳者)

• 販売会社／発売会社: 廣済堂出版/
• 発売年月日: 2002/03/10
• JAN: 9784331653159

商品レビュー

2010/05/28

本当に残虐な人体実験…

[文庫ＯＦＦ]

本当に残虐な人体実験は行なわれたのか。今となっては詳細も分からないもの。

2013/01/29

　日本のアウシュビッツともいえるであろう、７３１部隊。歴史の表向きには公表されていないが、細菌兵器の開発という残虐さと当時の日本軍が行った行為について、日本人として知っておくべき事実である。
　石井四郎、731部隊の中心的人物。資源に乏しい状況において、「細菌兵器は安上がりで最も有効な兵器」と提唱し、陸軍の首脳部を動かした。数多くの中国、朝鮮の人々に人体実験を行い、細菌兵器の研究に勤しんだ。当時は、他言禁止の事実であったが、時が経つにつれ、証言者の生々しい話が続々と出てくる。
　腹立たしいのは、戦後の裁判にて、石井四郎は詳細な研究資料を提供したため、GHQの訴追を免れたと言われている。GHQは731部隊による人体実験、虐殺などの事実を知りながらも隠蔽したである。そして、そのGHQとの交渉に当たったのが内藤良一である。言わずと知れた、ミドリ十字の設立者。後年、非加熱製剤によるエイズ問題につながっていくことが、なんとも腹立たしい。

2012/11/25

京極夏彦の『邪魅の雫』の中で、731部隊のことが書いてあって、
すっごく興味があったので読んでみました～。

それまでは731部隊なんてることすら知らなかったもんね～。

読み終わって、生まれて初めて日本人であることを恥に思ったわ。
第二次世界大戦中に中国で生体実験なんて恐ろしいことをしてたなんて。
しかもそれは細菌兵器のために。。。てことを知った私。
なんの罪もない何千人の人を日本の国のため、天皇のためと
殺していって、まるでただの物体のように次から次へと。。。
信じられません。。。。

生体実験も麻酔使わずに体を切りきざいていったなんて悪魔としか言いようがない。
同じ人間がすることじゃないわ。
それを天皇崇拝、国のためで仕方なかった。ってみんな言い訳するけど、
そういう変な考えをみんなに持たせた昭和天皇ってどうよ。

しかも一番許せないのが
戦後、その731部隊の存在を国が秘密にしてたこと。
そのために賄賂や脅しで部員に口止めしてたこと。
しかも、731部隊の指揮官・石井四郎は戦犯免責されたこと。

許せない！

今まで、いろんなホラー映画を見たけど
これほどおぞましいことはなかったし、
ナチスのヒトラーやウサマ・ビン・ラディンとかテロリストが一番怖い存在だと思ってたけど
それ以上に悪魔がいて、それが私と同じ日本人だったなんて。

もう、こんなことが起こらないように願うばかりだわ。

同じ日本人として、殺された捕虜の方たちのご冥福を心より申し上げます。合掌。