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死の床に横たわりて 講談社文芸文庫
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死の床に横たわりて 講談社文芸文庫

ウィリアム・フォークナー(著者), 佐伯彰一(訳者)

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死の床に横たわりて 講談社文芸文庫

1,540

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2000/12/10
JAN 9784061982413

死の床に横たわりて

¥1,540

商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2019/06/30

序盤は、「あれ?『響きと怒り』に似てるな…」って思うんです。でも、『響きと怒り』ほど意識の流れを書いてる感じもないし、なんとなく読み進めていると、中盤から、もっというとアディの章から俄然すごくなってきます。なんかもう、あの章がほんとすごい。そもそもよく考えれば、死体が腐っても憑か...

序盤は、「あれ?『響きと怒り』に似てるな…」って思うんです。でも、『響きと怒り』ほど意識の流れを書いてる感じもないし、なんとなく読み進めていると、中盤から、もっというとアディの章から俄然すごくなってきます。なんかもう、あの章がほんとすごい。そもそもよく考えれば、死体が腐っても憑かれたように運び続けるというのが既にすごい設定なんですけど。 解釈して言葉にするのが難しいので、イメージを無理やり言葉にすると、フォークナー作品って、登場人物たちの肉体が業火みたいなもので燃えてる感じがします。で、その焔によって感覚と意識がパッと浮かび上がり、肉体が土に還るのとともに無になる。ジェファソンの土はそういう肉と血でできていて、皆そこから生まれ、そこに還っていくんです。 ヨクナパトーファのサーガを読んだのはこれが3作目ですが、時間をかけても全部読まなきゃいけない気がしています。

Posted by ブクログ

2014/11/04

「やっぱり乾いたフォークナーよねー」なんつってたのに読み始めたら台風接近で連日雨じゃあないのっ。 嗚呼私って雨女、だった・・・ 入学式も卒業式も遠足も入試も引越しも雨だったわ・・・まーこれもある意味、「水難」の話だし。いっか。

Posted by ブクログ

2013/08/14

フォークナーらしい物語だ。混沌として血生臭い。だからこそ、人の決して心地よいだけではない、肌の温度が感じられる。母を弔うための過酷な旅は、家族らをその路面が体を揺らし消耗させるように、胸に仕舞ったはずの思いさえも揺さぶって、正気ではいられなくさせる。救済も無く、それまでの劇的な事...

フォークナーらしい物語だ。混沌として血生臭い。だからこそ、人の決して心地よいだけではない、肌の温度が感じられる。母を弔うための過酷な旅は、家族らをその路面が体を揺らし消耗させるように、胸に仕舞ったはずの思いさえも揺さぶって、正気ではいられなくさせる。救済も無く、それまでの劇的な事件からは想像も出来なかったほど呆気なく訪れた物語の終わりには、思わず笑い出しそうになった。いや、これこそが生だと思う。この唐突さと、残酷さと、可笑しさが。これらを受け入れることが生きる術であると思う。

Posted by ブクログ

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