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女教師・失格 フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 1996/08/10 |
JAN | 9784829607060 |
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女教師・失格
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疼く体を抑え切れない女教師の破廉恥
冒頭に1人の同僚教師が出てくる。妻子がありながらも30歳の未亡人女教師【彩子】に言い寄ってくる中年だが、この男が主人公ではないだろうとの推察は容易である。しばらくすると生徒の1人〈三枝〉が現れる。彩子の秘密を偶然に目撃してしまい、その口封じも兼ねて彩子が誘惑する15歳の高校1年生...
冒頭に1人の同僚教師が出てくる。妻子がありながらも30歳の未亡人女教師【彩子】に言い寄ってくる中年だが、この男が主人公ではないだろうとの推察は容易である。しばらくすると生徒の1人〈三枝〉が現れる。彩子の秘密を偶然に目撃してしまい、その口封じも兼ねて彩子が誘惑する15歳の高校1年生である。この三枝が主人公かと一旦は思う。しかし、彩子と三枝の密会を目撃した同級生〈本間〉が中盤に現れてから過激さが増す作品である。 偶然の連鎖とはいえ起伏のあるストーリーには面白味があり、中盤を境にテイストが変わることで生じる違和感を踏まえても全体的な淫猥度の高さが補うであろうと判断したい。自らの秘密が明るみとなり、巻き込まれていく形なるも亡夫に開発された体の疼きを癒すためにズルズルとタイトルのごとき失格の破廉恥を晒していく彩子である。 そんな彩子の最初の秘密は作者お得意の電車内誘惑。教師にあるまじき派手な装いで痴漢を誘い込む週末の淫猥シンデレラである(他にもテレフォンセックスなどに講じている)。これが生徒(三枝)に目撃されてしまうのは官能小説のお約束。秘密の露呈を防ぐべく彩子に憧憬を抱く三枝を懐柔し、男女の仲になる彩子だが、チェリーを卒業して自信を得たのか三枝はじわりと態度を大きくしていく。そして、このまま話が進むのかな?と思わせてからの本間の登場が新たな局面を迎える趣向なのである。三枝からすれば関係こそ続くものの知らぬ間に彩子を奪われてしまったようにも写る。 亡夫の三回忌を終えたばかりの彩子の前に本間が現れるのは秀逸な演出。三枝との仲を追求する本間が最初から上段に振る舞い、洋装喪服の彩子に迫るからである。女教師に未亡人という設定をきちんと活用するのはさすがと言える。ただ、若くして経験豊富かつSM趣味まである本間によって最初から緊縛と打擲が繰り出され、彩子が早々に陥落し、隷属してしまうのは好みが分かれるところ。もう少し粘ってもいいように感じるが、日頃から疼く体を持て余し、抗う心に反して高い反応を示してしまう彩子の押しに弱いところなのかもしれない。これ以降の彩子はM性が開花していくからである。 本間の「調教」は毎朝のホームルームで施される。繰り返される被虐の羞恥を通じて彩子に芽生えるのは快感である。ほぼ一貫してガーターは外さないといった淫猥度の底上げもある。しかし、校内の他の場所も活用したバリエーションはほしかったところか。また、淫靡なホームルームは新たな同級生〈望月〉を相棒に加えてエスカレートするのだが、彩子が妄想した世界が徐々に実現されていくような結末に向かってはやや性急にも感じた。登場する男がさらに増えたことで(描く事柄も増えて)終盤が駆け足になってしまったのかもしれない。
DSK