Cアルゴリズム全科 基礎からグラフィクスまで

千葉則茂(著者), 村岡一信(著者), 小沢一文(著者), 海野啓明(著者)

• 販売会社／発売会社: 近代科学社/
• 発売年月日: 1995/06/20
• JAN: 9784764902398

商品レビュー

2025/04/13

2025/04/13
p.232
　現在のパソコン用C言語にはディスプレイ上に直線や曲線を表示する関数が備わっており、これを用いればスキャン変換を考慮する必要はないが、ここではアルゴリズムの学習のため、１つのピクセルのみを光らせることができる命令を使用してスキャン変換する方法について学ぶ。
例題 5.1 直線のスキャン変換
ディスプレイ上の与えられた2点を結ぶディジタル直線（線分）を表示する。

このあと、「アルゴリズム」「プログラム」「補足説明」「実行例」「計算量」「演習問題」と解説と設問が続きます。基礎の部分から丁寧かつ、応用が利くように考えさせる構成は「凄い」の一言に尽きます。
まずは、実数演算で実装したプログラムを例示し、乗除算部分を加減算のみに置き換えさせて、実数演算の代わりに制約ありの整数演算を例示し、演習で制約解除の実装を読者に考えさせています。この、愛のある教え方に痺れました！！

2011/09/05

算法（アルゴリズム）を考えるのは苦手です。

何のために、その算法（アルゴリズム）がいいのかの、目的と比較がのっていない本がしばしばあります。

時間，空間，正確性など二律背反の目的のうち、どこが落としどころなのか。

本書は、３D系のプログラミングを紹介しています。例としてゲームなどがあるので、目的がしっかりしています。

使える道具（算譜）が増えるので、３Dプログラミングをする人は、ぜひ読みましょう。