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黒い下着の美母 息子の奴隷に フランス書院文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | フランス書院 |
発売年月日 | 1994/08/10 |
JAN | 9784829605677 |
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黒い下着の美母
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商品レビュー
5
1件のお客様レビュー
作者らしさを散りばめた初の母子相姦
オビには「雨宮慶が初めて挑み描ききる倒錯母子相姦!!」とある。1988年のデビューから19作目にして初の母子相姦ならば、それまで人妻や未亡人をヒロインにした作品が少なからずあることを思えば意外な気もする。終盤には悪童からの理不尽な脅迫凌辱もあって甘さ一辺倒でもない、一筋縄でいかな...
オビには「雨宮慶が初めて挑み描ききる倒錯母子相姦!!」とある。1988年のデビューから19作目にして初の母子相姦ならば、それまで人妻や未亡人をヒロインにした作品が少なからずあることを思えば意外な気もする。終盤には悪童からの理不尽な脅迫凌辱もあって甘さ一辺倒でもない、一筋縄でいかない実母と息子の禁忌が描かれている。 雨宮作品においてメインヒロイン……本作ではエッセイストとして有名人でもある母【伽那子】38歳……に主人公を含む3人の男が寄りつく場合、最初に出てくるのは大体において当て馬もしくは噛ませ犬である。未亡人の伽那子との再婚を目論む〈村瀬〉は好人物なのだが想いは届かず、あれやこれやと手を出すものの伽那子の反発を喰らっている。中盤以降にもちょくちょく出てくる合間の官能要員であり、夜半の公園に連れ込んだり、電車に乗れば満員の車内で痴漢行為に及んだりと、この作者らしい淫靡な描写が挟み込まれている。 物語の軸となる2人目が16歳の息子たる主人公。母に異性を感じた直後に自慰を目撃してしまい、聖なる母に淫らな女を見てしまう。これには伏線があり、後の発端にもなっている。元より溺愛する息子のために一肌脱ぐ流れでオンナの指南と相成るが、これ以降は味を占めた息子にじわじわ迫られ、遂には押し切られる形で一線を越える。母としての困惑や懊悩はあれど、空閨の疼きもあるのか敏感な反応に屈し、溺れていく伽那子である。 まるで恋人同士のような息子との関係を徐々に享受していく伽那子の前に現れるのは官能面でインパクトをもたらす3人目の男。息子の同級生ながらマセた振る舞いから軽い嫌悪も感じていた〈黒川〉に息子との情事が露呈する。4章立ての第三章は黒川による脅迫と凌辱というまさに起承転結の「転」であり、急転直下の混迷からめくるめく快感に刹那の耽溺を覚えてしまう伽那子である。年齢不相応なテクと手際の良さで伽那子を散々に弄び、連続絶頂へと押しやる黒川の太々しさが寝取られ風味の高い興奮を誘い、その強烈な印象が官能的なクライマックスとなっている。 弱みを握られたままで暗鬱たる心持ちだった黒川との関係は突然に終幕を迎える。旧作によく見られる幕の引き方を盛り込みつつ、意外なところから黒川に自業自得が来訪するのは妙味があった。改めて息子と向き合うことになる結末への流れを含めて、やや唐突な一面がありながらも様々な伏線が回収された纏めの良さも感じられた。何より自らのM性に気づかされ、次第に被虐美を帯びていく伽那子の淫靡さが凝縮されていたように思う。
DSK