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日本鬼 日本軍占領下香港住民の戦争体験
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 現代書館/ |
発売年月日 | 1993/08/31 |
JAN | 9784768466285 |
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日本鬼
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日本軍が三年間香港を占領した際の香港のひとの経験を戦中派の石田さんが香港に通い、聞いたままを記したリポート。訥々とした文章が逆に香港のひとたちの体験をポートレートとのように浮かび上がって胸に迫った。 香港何度も行ったことがあったし、歴史博物館で日本軍が占領した時代の展示も見た。...
日本軍が三年間香港を占領した際の香港のひとの経験を戦中派の石田さんが香港に通い、聞いたままを記したリポート。訥々とした文章が逆に香港のひとたちの体験をポートレートとのように浮かび上がって胸に迫った。 香港何度も行ったことがあったし、歴史博物館で日本軍が占領した時代の展示も見た。何年か前香港にも日本軍に性暴力を受け、生き残っているひとがまだ一人いると聞いたこともあった。 でもこの本を読むまでいまいち実感を得ていなかった自分に気づいた。 この本は今から10年前に出ていてまだ中国返還前の香港で、あたしが初めて香港に行ったのは今から6年前とかで、それもあるのかもしれないと思った。今の香港からは戦争のにおいがしない。 いやそれを行ったら大陸でもにおいを残す場所は限られているのかもしれないんだけど。 だからか自分を中国人として認識しているひとが多いのが印象に残った。この時代だったからか、彼が取材したひとがたまたまそういうひとが多かったのか、私が知ってる香港が表面的なものすぎるのかどれなのかは分からないけど。 今は中国人というより香港人っていうひとが香港には多いというイメージがあたしの印象だったため。 海南島に男性の親族を連行された体験を持つひとが多いのも驚いた。海南島との距離を考えれば当たり前のこと。この本の中にはその親族とまた出会えたというひとはいない。あたしが訪れた場所のどこかに彼らが眠っていたのかもしれない。 未だ日本政府にそのままにされている軍票を持っている、託されたひとたちは香港にどのくらいいるのだろうか?それはこのまま誰も何もしないままで今まで通りのときが過ぎていくだけなのだろうか。 日本人はあの戦争を置き去りにして、前を向くには知らないことが多すぎるのではないかと思った。
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