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ふるさとは貧民窟なりき
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ふるさとは貧民窟なりき

小板橋二郎【著】

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ふるさとは貧民窟なりき

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 風媒社/
発売年月日 1993/06/15
JAN 9784833130714

ふるさとは貧民窟なりき

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2013/10/06

「最暗黒之東京」(松原岩五郎)や「日本の下層社会」(横山源之助)を軽く批判してみせるこの本は、当事者ならではの明るさに満ちて、読んでいて愉快である。 ただしそれは戦前までで、戦後の話は相対化されていないので、なにやらうさんくだい。 若いころにマニラのスラムに行って泊まったことが...

「最暗黒之東京」(松原岩五郎)や「日本の下層社会」(横山源之助)を軽く批判してみせるこの本は、当事者ならではの明るさに満ちて、読んでいて愉快である。 ただしそれは戦前までで、戦後の話は相対化されていないので、なにやらうさんくだい。 若いころにマニラのスラムに行って泊まったことがある。(もっとも、スタディ・ツアーで行ったので武勇談めいたところはまるでない。) そのときに、ずいぶんとこざっぱりして住みやすそうなところだと思った。 スラムというよりも下町だと当時は思ったものだけど、これもこれでひとつの偏見だと思う。 オーストラリアでアボリジニの子供を引き取って養子にするという過去の政策が批判されたというのがあるそうだが、それは今のDVから子供を引き離すというのをどう違うのか。 つまるところ、人間は権力との相対的な距離しか尺度を持ち得ないのではないか。(ここで言う権力とは、国家権力などのことではなく、メシの食えるところという意味での「世の中の真ん中」が人の心を支配する力というぐらいの意味である。) 今さらそんなことを得意げに語る気もないのだけど、なんでそう言ったかというと、戦後を扱うこの本の後半(第2部)は、相対化による解体が済まされていないように思うからだ。 この本の第2部は、「再暗黒之東京」や「日本の下層社会」を読んでいるような気分になる。そんなに戦後に詳しいわけではないが、私の読んだ中では、戦後の話はたいていそうだ。

Posted by ブクログ

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