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闇の通い路
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商品詳細
内容紹介 | 内容:お告げ.その眼.わが殿.重忠初陣.闇の通い路.猪に乗った男.雨の香り.宝治の乱残葉 |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
発売年月日 | 1994/10/15 |
JAN | 9784163151502 |
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闇の通い路
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永井路子の短編集8つの作品を収録。 平安末から鎌倉時代にかけての伝承や吾妻鏡の一部を膨らませて、それぞれ物語にしている。 表題作「闇の通い路」は鎌倉幕府成立期に起こった、御家人たちの諍いを裏側から描いた作品。 鎌倉幕府の前途を闇の通い路に見立てて、その後に起こる様々な事件を暗...
永井路子の短編集8つの作品を収録。 平安末から鎌倉時代にかけての伝承や吾妻鏡の一部を膨らませて、それぞれ物語にしている。 表題作「闇の通い路」は鎌倉幕府成立期に起こった、御家人たちの諍いを裏側から描いた作品。 鎌倉幕府の前途を闇の通い路に見立てて、その後に起こる様々な事件を暗示させるという、凝ったストーリー構成の作品。 その他、特に面白かったのが、「お告げ」。 平安時代にあった、夫問婚(男性が女性の家に通い、そのまま居着いて結婚の形をとる)の制度的欠陥から生まれた男女のすれ違いを、ユーモラスに描いた作品。 平安時代に名国司と噂された藤原貞成の本性を暴いた「その眼」。 忠義一筋の鎌倉御家人、仁井田忠常。ひょんな事から運命の歯車が狂い出す無情を描いた「猪に乗った男」。 などなど、小話のように必ずオチがついているので、それぞれ完成度は高い。 大人のための昔話といった趣すら感じる。 通勤時に読むには丁度イイ分量です。
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平安末期から鎌倉初期を舞台にした短篇集。 吾妻鏡などに数行だけ記されているエピソードを作者がふくらませた形式のもの。 どれも良い感じだった。 たった一行でも史料というのは重い。銀河英雄伝説とは違うと思う。好みの問題なんだろうけど。 畠山重忠の初陣を書いた「重忠初陣」が良かった。
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