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鳴けない山鳥の詩 山に祈り、神々と暮らす 信州・黒姫郷「山窩民族」哀話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ほおずき書籍/星雲社 |
発売年月日 | 1995/10/26 |
JAN | 9784795219991 |
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鳴けない山鳥の詩
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時は明治、黒姫山麓の険しく豊かな自然を舞台に描かれる、森の民こと山窩たちの暮らしと信仰、そして差別の歴史と教育への夢。 山の暮らしは忙しく、大人も子どもも年中働きづめ。いっぽう物資の交易で里に下りれば里人からは卑しめられる。自然からも人間からも辛い仕打ちをうけるこの苦しい生活か...
時は明治、黒姫山麓の険しく豊かな自然を舞台に描かれる、森の民こと山窩たちの暮らしと信仰、そして差別の歴史と教育への夢。 山の暮らしは忙しく、大人も子どもも年中働きづめ。いっぽう物資の交易で里に下りれば里人からは卑しめられる。自然からも人間からも辛い仕打ちをうけるこの苦しい生活から、せめて子どもたちだけでも脱け出すには、子どもたちを里棲みさせるほかない。そして里棲みには教育が要る……。 サチやヒコサ先生のやりとりを通じて、自然がいかに賢いか、教育がいかに尊いかが切々と伝わってきた。知足賢者の栖、自分は無理だな。 ■備忘 ●黒姫山麓の険しく豊かな自然 ・関川とその支流の氷沢川は急峻な崖にかこまれ険しい ・根びらき(三寒四温の春先に樹々の根付けにできる浅い樹穴)は樹の目覚め ●森の民こと山窩の暮らしと信仰 ・山間民族は「知足賢者の栖」(cf. 鈴木牧之『北越雪譜』) ・山の神オイノさま(山オオカミ。山で最も強く、最も賢い神) ・山暮らしの寂寥に耐えるには歌が必要だった ・トウミ(遠見=見張り) ・森と林の違い: 神さまが住んでいる所は森、いないのが林 ・「無文の教え」: 天と地との自然崇拝、一人の人間を神とした教えには間違いが多いが「八百万の自然の山神さま」の教えには絶対に誤りや偽りはない(cf. 天台宗) ●山窩への差別の歴史 ・山窩に対する在所人(里人)からの差別の歴史 ・山窩いじめに打ち克つには子どもたちに山を降りさせ、「里棲み」させるほかないと親たちは考えた ・山窩が里棲みになるうえで、学校(筆子塾)があることが、なによりヒコサのようなすばらしい先生がいることが、いかに大切か ●自然という教室 ・山の休日=嵐の日、山マツリの日、病気かケガの日しかない → サチの勉強方法はわき読み、立ち読み=「忙裏閑を偸む」(ぼうりかんをぬすむ) ・山野跋渉 = ひたすら考えながら歩き、山を踏み越え、水を渡る(修験行者の歩き方) ・山には、大自然の教えてくれる大きな学問がある = 「無文の教え」 ・サチが見つけた教育の原点 = 「われ以外、すべては師なり」
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