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スペイン430日 オリーブの樹の蔭に ちくま文庫
定価 ¥705
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1989/09/26 |
JAN | 9784480023407 |
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スペイン430日
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スペイン430日
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
旅行日記なのですが、ちょいちょい歴史や宗教に関する作者の考察があって、「街道をゆく」のような感じです。フランスで車を買って、あっちこっち移動しながら見たり食べたりして、原稿を郵便で送って仕事が成り立つノマド的な生活に憧れます。 第二次大戦後も激烈な内戦をやってたスペインが、今...
旅行日記なのですが、ちょいちょい歴史や宗教に関する作者の考察があって、「街道をゆく」のような感じです。フランスで車を買って、あっちこっち移動しながら見たり食べたりして、原稿を郵便で送って仕事が成り立つノマド的な生活に憧れます。 第二次大戦後も激烈な内戦をやってたスペインが、今ではすっかりみんな仲良くなってワールドカップも優勝するような国になっている、ように私には見えます。その辺をもっと勉強していきたいです。
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著者の超力作に「ゴヤ」がある。堀田がゴヤのほとんどの作品を見た、その記録といってもいい。多作だったゴヤの作品数は半端ではない。美術館ではなく個人所蔵のものも多い。苦労してゴヤの作品に出会い、ゴヤを通して18〜19世紀のスペインを語った全4巻の大作だ。 これを書き終えて疲れきっ...
著者の超力作に「ゴヤ」がある。堀田がゴヤのほとんどの作品を見た、その記録といってもいい。多作だったゴヤの作品数は半端ではない。美術館ではなく個人所蔵のものも多い。苦労してゴヤの作品に出会い、ゴヤを通して18〜19世紀のスペインを語った全4巻の大作だ。 これを書き終えて疲れきった堀田はスペインに移り住む。その430日間の記録だ。すごいのは、1日も欠けがないこと。いまではブログがあるので驚かないが、当時「1日も欠けのない記録の本」というのはほとんどなかったと思う。それだけに彼の経験したスペインの日々が、自分のことのように感じられる。暑さ寒さ、ふだん食べるもの……。日本人がスペインで「生活」する様子が手に取るように見えてくる。 どんな大作家でも、430日すごいことばかり書けるわけではないが、そのあたり堀田は意識的にふつうの日常をメモしているようにも感じる。60歳の誕生日が「いままででいちばん暑い」日であったり、旬になるとどんどん安くなる野菜を見て暮らしやすさを実感する妻の言葉を載せていたり。旅ではないものの、スペインを訪れたらひとつひとつ共感してしまいそうな内容ばかり。
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30年以上前に書かれた本です。著者の博識や歴史観の確かさには敬服しますが、今日の日本に著者が生きていたら、どのような感想を書き記すでしょうか。いずれにしても、スペインという国は一様ではなく、もっともっと知りたい欲求が出てくる対象ではありますね。
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