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2009/11/09

最後の詰めの甘さが全体を押し下げてしまっている

恐ろしいほど爆乳な表紙だが中身はここまでではなく、むしろ熟れた果実を思わせる美麗なお姉さん達である。また、想像できるような双子の単純な入れ替わりに留まらず、同じ容姿ながら正反対な性格が若い頃は逆だったという設定がなかなか上手だと思った。これにより、清楚で奥ゆかしい姉に一旦官能スイ...

恐ろしいほど爆乳な表紙だが中身はここまでではなく、むしろ熟れた果実を思わせる美麗なお姉さん達である。また、想像できるような双子の単純な入れ替わりに留まらず、同じ容姿ながら正反対な性格が若い頃は逆だったという設定がなかなか上手だと思った。これにより、清楚で奥ゆかしい姉に一旦官能スイッチが入ると妹よりも積極的で激しく求め始めるいやらしさが効いている。間違えられるのを嫌って片方が髪型を変えるという意表を衝く面白さもある。 基本は真面目な主人公の奪い合い展開で、嫉妬を絡めて妖艶に誘惑を仕掛ける双子がかなり良いのだが、全9章のうち、双子の妹が3人目のヒロインとして現れる第8章(実質的な最終章)の結末と、双子の過去を描いた第9章で少しおかしなことになってしまい、作品全体をダメにしてしまっているのが激しく残念である。要は蛇足の2連発。特に過去編だから致し方ないのであろうが、このテの作品に主人公以外の男を2人も出されては読み手としてあまり嬉しくないのである。色気たっぷりのお姉さん2人と主人公で充分だったのに余計なことをしてへんてこりんな結末にしたものである。主人公との同居生活を説明するための妹の登場だったり、過去編の男2人がどちらも主人公によく似ていることで双子の未来(主人公との出会い)に繋げようとする意図は理解できるのだが、その代わりに何だか腑に落ちない、納得しかねる複雑な感想に至ってしまうのである。これはおそらく早い段階で3Pに移行してしまい、その後に奪い合いを描いたことに原因があるように思う。これにより話の着地点を見失ったように見受けられるのである。双子で主人公を共有するのは最後の妥協点なので描き方が逆なのではなかろうか。第7章まではホント良かっただけに勿体ないと思った。

DSK