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美しの首 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 1995/07/01 |
JAN | 9784480030788 |
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美しの首
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美しの首
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商品レビュー
3.5
3件のお客様レビュー
筆者が漫画家だと知っていたのだが ちくま文庫の方は小説版だと信じて いたら、ああ‼ 漫画だった。 この話を文章にしたら、とても 美しく、官能的な作品集になった ろうな。 表題作、美しの首と玉鬘が好き。
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古本で入手したのだが、扉に「H8.11.8 読書会」とメモ書きがされていた。近藤ようこを読む読書会、いいじゃないか。ぜひ出席したい。 で、これを買ったお目当ては「庵寿と厨子王」。近藤ようこはこの物語を、姉弟の愛憎の物語に。本来の物語のように貴種流離譚的なものではなく、はじめから貧...
古本で入手したのだが、扉に「H8.11.8 読書会」とメモ書きがされていた。近藤ようこを読む読書会、いいじゃないか。ぜひ出席したい。 で、これを買ったお目当ては「庵寿と厨子王」。近藤ようこはこの物語を、姉弟の愛憎の物語に。本来の物語のように貴種流離譚的なものではなく、はじめから貧民として設定されているのは非常におもしろい。姉も恩人も自らのために殺し財を手に入れた厨子王が「おれはだんだん清らかになる」と呟くラストは象徴的。
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こないだ読んだ近藤ようこのエッセイ『後には脱兎の如し』がおもしろかったので、図書館にあった近藤マンガを借りてみる。タイトルは「いつくしのくび」とルビがある。 中世(?)モノが4編。「雨は降るとも」がおもしろかった。 若様・新太郎のいいなづけと決められた姫君・おまあが、猿曳...
こないだ読んだ近藤ようこのエッセイ『後には脱兎の如し』がおもしろかったので、図書館にあった近藤マンガを借りてみる。タイトルは「いつくしのくび」とルビがある。 中世(?)モノが4編。「雨は降るとも」がおもしろかった。 若様・新太郎のいいなづけと決められた姫君・おまあが、猿曳きの犬丸を好きになる。幼なじみの新太郎は、兄のようで、おまあを子どもだといなし、女郎あそびにうつつをぬかしている。おまあは「新太郎殿がわたしを本気でいとしいと思ってくれることがあるだろうか」と思い、このままここにいて、新太郎殿とめおとになって、子どもを産んで年をとっていく…という自分の行く末を思うに、「それでも生きているうちに楽しいこともあるのだろうか」と思う。そして、河原者と姫君は屋敷を逃げ出す。 お家を安泰に守る役目しか期待されていない新太郎は、女郎の小菊に「生き過ぎたよの…世が世であらば戦で討ち死にする年じゃ」と自嘲してみせる。大坂の陣から十数年を経た泰平の世を生きる若者の、生きづらさかもしれないと思った。清水眞砂子の語る「平和を生きのびる難しさ」をふと思う作品でもあった。
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