1,800円以上の注文で送料無料

虫けら様
  • 中古
  • コミック
  • 青林工藝舎

虫けら様

秋山亜由子(著者)

追加する に追加する

虫けら様

定価 ¥1,430

385 定価より1,045円(73%)おトク

獲得ポイント3P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青林工藝舎
発売年月日 2002/04/01
JAN 9784883791057

虫けら様

¥385

商品レビュー

4.4

12件のお客様レビュー

レビューを投稿

2020/01/03

スピッツの草野マサムネさんがオススメしていたので 読みました。 マサムネさん好きすぎる どんなことにインスピレーション受けて 詩を書いてるんだろうって 覗きたくて。読むよね〜 想像力を鍛えられる作品。 あと、虫さんたちの世界を覗き込んだら?的な作品。 人間模様ならぬ虫模様が描...

スピッツの草野マサムネさんがオススメしていたので 読みました。 マサムネさん好きすぎる どんなことにインスピレーション受けて 詩を書いてるんだろうって 覗きたくて。読むよね〜 想像力を鍛えられる作品。 あと、虫さんたちの世界を覗き込んだら?的な作品。 人間模様ならぬ虫模様が描かれていて いいところも、悪いところも。 人ごと自分ごと。

Posted by ブクログ

2016/12/26

地方都市の郊外、庭に池がある家に育ったわりに、私は虫が苦手だった。幼い頃はそれなりにトンボやバッタを採ったりもしたけれど大人になる頃にはもういけない。虫けらの類を天敵であるかのように忌み嫌った。 それなのにどうしたわけか、このところ小さなものたちに目を向けるようになってしまった。...

地方都市の郊外、庭に池がある家に育ったわりに、私は虫が苦手だった。幼い頃はそれなりにトンボやバッタを採ったりもしたけれど大人になる頃にはもういけない。虫けらの類を天敵であるかのように忌み嫌った。 それなのにどうしたわけか、このところ小さなものたちに目を向けるようになってしまった。怖いもの見たさであったかもしれない。奇妙で想像を軽く超える彼らの生態や形態を知ったからかもしれない。 そんなある日、本書を手に取った。まず表紙に惹かれた。蟻がお江戸の昔のような火鉢とキセル台を横に文机に向かって何やら文をしたためている。余白の多い、美しい絵だ。 帯には”虫は魂を運ぶ、と私は信じている”とある。 そしてタイトル。虫けらに様をつけてあるとは何事?とそのまま書店のレジに持って行ったのだ。 内容はタイトルどおり。様々な小さきものたちのお話が詰め込まれている。昔話風であったり童話風であったり、あるいは説話風であったり。 一つ一つの物語に虫けら様に向ける作者の愛おしさを感じる。 中でも好きなのはスズメバチネジレバネの小さなお話。スズメバチに寄生する虫だ。虫に寄生する虫。虫嫌いなのにその不思議さにもう惹かれてやまないのだけども。雄は羽化して一日で死んでしまうが、その間にやはり寄生している蜂から顔だけ出して交尾し、そして卵を産んでやはりすぐに死んでしまう。 なんと不思議な虫の一生だろう!産まれて生きて卵を産んだらおしまい。儚い命なのに延々と継がれていく命。 せっかくだからと死んだ雄は顔しか見たことのない雌が死ぬのを待っている。死んで出てきた魂を抱きしめるとつるんつるんのぷにゅぷにゅだと言い、女の子はみんなこんななのかと思う(死んだ魂ですがね) なんてかわいい。なんて切ない。 そんなお話の詰め込まれた本書に出会えて幸せである。虫はやっぱり好きじゃないけども。

Posted by ブクログ

2016/04/10

2016.4.10市立図書館 コミックだった(それはそうか…)。表題作シリーズ5編、デビュー作「一人娘」ほか、虫や目に見えないちょっとふしぎなものが出てくるような16の短編のアンソロジー。 ちいさきものに寄生するさらに小さきもの。子孫を残す本能のために人から見れば驚くような戦略も...

2016.4.10市立図書館 コミックだった(それはそうか…)。表題作シリーズ5編、デビュー作「一人娘」ほか、虫や目に見えないちょっとふしぎなものが出てくるような16の短編のアンソロジー。 ちいさきものに寄生するさらに小さきもの。子孫を残す本能のために人から見れば驚くような戦略もとれる虫たち。ときに水木しげる風だったり、杉浦日向子風だったり。昔の絵草子に想を得た「土蜘蛛草紙」「鼠の草子」も印象に残った。(作家との出会いとなった)絵本とはまた雰囲気の違うモノクロの世界だったけれど、虫を描いてグロくならず、細々とした描写に愛が感じられ、中学生の長女もおもしろかった模様。 巻末には作者&近藤ようこの虫愛づる漫画家対談。 ちくま文庫版、買っちゃおうかな。

Posted by ブクログ