聖☆高校生(1) ヤングキングC

小池田マヤ(著者)

• 販売会社／発売会社: 少年画報社
• 発売年月日: 1999/05/27
• JAN: 9784785919153

商品レビュー

2013/12/22

BookLive!で無料で公開かつ小池田作品のなかでも評価が高い本作品なのでこの機会に読もうと思い読了。本当小池田作品には心動かされっぱなしだよ！と言ってしまうような熱がある作品でした。初っ端から人間関係の難しさを描いていて面白く読めるんだからすごい１巻です。

　誰を見ているのか。とかく１巻は自分または相手がどこを見ているかに尽きたと思います。特に主人公の神保聖は自分のことも他人のこともわからず、ただいじめられて生きている。わかってるといえば幼馴染みの鮎子が好きだというだけ。そんな聖に女体の神秘を教えてしまった美園の罪深きことよ。そうして始まった彼の性への目覚めは他人が自分に思うイメージとの戦いでした。いったい自分のどこをみているか、自分は相手のなにをみているのか、そういった思考を否定するかのように反応する身体。様々な事実が彼を変えていく、急激とも言えるこの変化に彼自身の心が成長というより暴走しているかのように見えました。他人も自分もどこを見ているのかわからない時ほど怖いものはない、これはリアルでも同じことだと思いました。

　ネガティブイメージ。相手が自分のことどう思ってるか、これを考えると僕の場合は自分自身をネガティブなイメージで固めてから発進しますが、これが正解かどうかっていうのは自分の中でも固まっていません。作品内の里子先輩がぶつけた直接的な愛も読んでる時はなんだかひどい女だなと思ったけれども、読み終わって考えてみるとそれが彼女の本質なのだからこれ以上進むためにはやらないといけないことかと思うとカッコイイ女だと思いました。先も言った自分のネガティブイメージってようは自分を嫌いだからっていうのもありますけど、そういった部分は聖と自分は基本的マインドは同じなんだろう。コンプレックスとの対峙、どんな作品でもそれを出されると感情移入しまくりで読み終わってからじゃないと冷静になれないのが自分のダメなところだなと思えるほど没入してしまった。

　１巻から熱量ある内容なのでガツンと引き込まれました。小池田マヤ作品はやっぱり心揺さぶられすぎて困ります。

2007/05/02

この作者さんの作品は、基本的に見ないで買います。（笑）１０巻で終わるらしいですが。どうなるかな。

ここまで、長期連載になるとは、中断も多かったけど。いい終わり方でしたよ。個人的には。

本当に、うまく終わったよ。

2007/01/28

小池田マヤ先生の新境地！全くイケてない高校１年生、神保聖が激動の人生を歩むジェットコースターストーリー４コマ。変わるきっかけを与えてくれるのはいつも美園先生だった…聖よ、どこまでいってくれるんだ！１８禁指定でも１５禁指定でもありませんが、けっこう過激な部分もあるのでちょっと注意です。