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バリエーション豊かな作品集だが駆け足な描写で少し物足りない
おそらく作者初の単行本と思われる、2003年~2006年の作品集である。全11編。頁数の割に多作なのだが、これは前半の6作品が16頁、後半の5作品が8頁の小品ばかりだからである。今では初出掲載誌のほとんどが存在していないらしく、作者曰く「流浪の原稿達」が集められたようである。意外...
おそらく作者初の単行本と思われる、2003年~2006年の作品集である。全11編。頁数の割に多作なのだが、これは前半の6作品が16頁、後半の5作品が8頁の小品ばかりだからである。今では初出掲載誌のほとんどが存在していないらしく、作者曰く「流浪の原稿達」が集められたようである。意外(?)にも母子相姦や姉弟相姦が多く、相姦+凌辱という成人コミックらしい展開からバッドというかエゲつない結末の話もある。現在の青年コミックによるラヴラヴ路線からすると「へぇ~」という感じがする。描かれた時期によって画風の違いも多少あるが、気になるほどの違和感は無い。むしろ、いわゆる「ムスコ」がとってもリアルに、そしてご立派に黒々と描かれていることの方が目立つ。ただ、肉欲的で美麗なヒロインだし、官能シーンの汁だくさんな描写も悪くないのだが、各作品の頁数が少なく、やや駆け足なところがあるため興奮度がさほど上がらないのが残念である。
DSK