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さようなら女達(文庫版) 白泉社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白泉社 |
発売年月日 | 1996/03/15 |
JAN | 9784592883531 |
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さようなら女達(文庫版)
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商品レビュー
3.8
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『さようなら女達』長め 『おりしもそのときチャイコフスキーが』 『七月七日に』 『いたい棘いたくない棘』 『シンジラレネーション』 40になんなんとするおじさんが書くのもなんだけれど、大島弓子の作品を読むと「あのころのじぶん」にワープのようにもどってしまうのだ。 モノローグの多い漫画は苦手なのだけれど、大島弓子のモノローグだけはとくべつなのだ。 大島弓子について書こうとすると、ひらがながしゃしゃりでてきて、じぶんの文体が侵食されてしまうのだ。 1章のサブタイトルに「フン、あんたはまだ めざめていないわ」。ここ。
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神だ。『七月七日に』大好き。しかし、いくら神といえど『シンジラレネーション』のオチはちょっとどうかと思います。
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『七月七日に』がすきかな…。 「あるいはもっとあやしいえたいのしれないもののようにてらしだしていたの。あたしはようよう声を出すことができて『母さま』と呼ぶと」 「こわいようなたのしいようなうそのようなふしぎな気持ちであたしはいいつけを守ったけど」 「後妻というのも特殊なのです。というのはわたしは人間でなくてあなたのお父様をそりゃ愛していても結ばれることは許されなかったのです。それでわたくしはお父様がなくなった時人間にバケてあなたを育ててきたのです。」 「…………そういうおとぎ話はつづみにはもうつうじなくなりました。」 目かくししているあいだ子供は泣き止んでそれこそオニごっこも忘れて木漏れ日の見事さにうたれていたことがあったあの時の思いがします。 「まにあった。わたしがほんとの阿修羅と化すまでに。」 切りはなされて乱鴉のごとく流れ狂う川面いっぱいの黒髪であった。 「はっきりめざめているかではよくきけ。てめーの健康管理の不始末が心臓の弱い母さんにどんなショックを与えるか考えよ!!」 「おまえはそういったものを書くのが好きか」 「好き」 「わたしも母さんが『好き』おたがい好きなものをうばいあう前にひとつルールを決めて決戦しようではないか」 「ぼくはきみならばどんなに太っても魅力的だと思うよ」 「まああなたったら毬ちゃん食休み食休み」 「少しはわたしと話しをしてくれたっていいじゃないか」 「ほいまち!」 「時間がかさめばかさむほど荷が重くなるっていっただろう!」 「世の中いろんなひとがいるなあ」 「世界にでかけるまえにせめて気に入ったものをかいてからと思うでしょう。でかけるってことはそれにかけなきゃならない。ペンはもうもてないと覚悟しなきゃならないもの。」 「念力をほどこせって」 「差別なんてしてないわどっちも同じよどっちも愛してない」 「とうとつですまない。そのさよならをいわねばならなくなった」 「はいよろこんでさようなら。」 「くやしいーっ。なんだあのわかれのことばは!!アホらしいがゆえはらがたつ!!」 「わたしはわたしがきらいなの」 「きみの全部がきらい」 「あなたは一度死の道をたちきったのだからこの世で生きたいと思えるようなおもしろいことをわたしに教えるのは当然でしょ。わたしつまらなかったらあなたの目の前ですぐ死ぬわよ。」
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