女には向かない職業(1) An unsuitable job for miss Fujiwara

いしいひさいち(著者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 1999/07/19
• JAN: 9784488023522

商品レビュー

2024/07/04

あの藤原先生の作家生活を描く。マネージャーの三宅さんとのかけあいがメイン。だいたい飲んだくれている。整理は苦手でどうしようもなくなったら引っ越すらしい。教師時代の話も少し。教師が頼りないと生徒がしっかりする。たぶん生徒に好かれていたと思う。

■藤原先生についての簡単な単語集

【ケロリン】三宅さんが酔っ払って連れ込んだ。
【極楽寺哲也】ミステリの大家らしい。客に謎を出して楽しんでいるらしい。
【新本格】新本格の新人の作品は契約書並の難解さと味気なさを持つ。
【高村ミユキ】ミステリ作家。藤原先生と並ぶチョー大型新人だったらしい。
【立花】東京創元社の女性編集者。
【ダブチ】ミステリ作家。
【デスク】東京創元社の編集長。藤原先生を見出した人とも言える。
【広岡】なぜか藤原先生の師匠的存在ということになっているらしい。年々ひがみが激しくなっていく。
【藤原オフィス】入っているビルは築三十年のボロボロで元々何に使われていたのかわからない。部屋の片隅に排水口がある。221のB。
【藤原ひとみ】推理小説作家。初版三万部クラスの作家。それ以前は小学校の教師をやっていた。そこにはののちゃんがいた。頬のほくろがチャームポイント。チョー忘れん坊。ペンネームで劇画の原作もやっている。
【ペコちゃん】藤原先生が酔っ払って連れ込んだ。
【三宅さん】藤原先生のマネージャー。給料が安いのでいろんなバイトをかけもちしている。どうやらカエル好きかもしれない。チョーいいかげん。
【安田さん】東京創元社のデスクらしい。FAXで藤原先生と三宅さんを追い込む。
【行方不明】星野仙一郎さん、平松マサジさん、松岡浩さんの三人の作家は神戸の地震で作家として見ておかねばならんと東京の仕事場から行方不明になった。三人とも岡山出身のプロ野球投手に似た名前。

2022/10/16

フェミニストが勘違ひしさう
　ミステリ作家ネタなので松本清張の所とか、ROCAよりはおもしろかったが、フェミニストが勘違ひしさうな題名である。しかしROCAはやはり急ごしらへといふ感じで、本作よりも雑な気がする。

2022/04/19

夜、仕事帰りの電車待ちのときに良く読んでました。
油断すると吹きだしてしまう、絶妙なリズムの4コマ。

藤原先生も、周りの人も最高です。

なんか時々、疲労が蓄積した時に読みたくなる気がします。
心の栄養、おくすりという感じです（私にとっては）