ドカベン(秋田文庫版)(19) 秋田文庫

水島新司(著者)

• 販売会社／発売会社: 秋田書店
• 発売年月日: 1995/08/01
• JAN: 9784253170598

商品レビュー

2022/07/08

全打席敬遠
どこかで実際にやっていたなぁと思いながらも
漫画があったんだよね。
満塁でも敬遠する選手。
ただ投げ勝つだけではなくて
こういう方法でも戦えるんだね。
勝負と試合。

2016/12/17

高校二年春の選抜大会。
　鳥取大砂丘学院戦。里中がここまで打たれるのも珍しい。
　アイパッチ軍団土佐丸、策士徳川率いる信濃川、雪辱を期す赤城山。ライバルの足音がひたひたと伝わる中盤戦。
　そして、江川学院戦。エース中がとる山田殺しの秘策は？。
　対信濃川戦。あの徳川監督の視線の先にいるのは誰か？。山田かそれとも…。

　「前略、土門さま。…」ナレーション、あるいは地の文のごとし谷津吾郎がまるで解説役である。

2013/11/24

おすすめ度：95点

解説：駒田徳広氏
明訓や土佐丸に続き、わび助らの赤城山も1回戦を突破。しかし太郎たちの目を驚かせたのは、新潟代表の信濃川高校を率いる徳川の姿だった。チーム打率大会最低とは思えぬ猛攻にド肝を抜かれる太郎たち。
ライバルたちの健闘する中、明訓は第2試合も波に乗り切れないまま苦戦を強いられる。
栃木代表、江川学院。「ミラクルエース」と呼ばれる変化球投手、大橋を擁する投手戦のチームだが、今大会で突如現れた控えの新二年生、中（あたる）は、なんと初登板でノーヒットノーランを達成してしまう。
明訓ナインは準々決勝試合で早くもこの生まれたての怪物と激突する！
サイレンが鳴り止まぬうちのプレイボールホームランで幕を開けた怪物、中と明訓の激突。常勝明訓に対してもなんら気負うことなく、人を食ったような態度で勝負を挑み、さらには岩鬼までもを挑発しはじめる始末…。
そして山田との初対決、なんとこの怪物は涼しい顔で敬遠策に!?
1点を追うまま迎えた明訓9回裏の攻撃。8番、北への四球、里中の内野安打でノーヒットノーランの夢を絶たれた中は、岩鬼に怒りのデッドボール。ノーアウトで満塁のピンチを迎えてしまう。
土井垣は殿馬、山岡への見送り3振を指示。掟破りのこの采配で二死満塁の勝負を避けられない舞台に太郎を送り込むが…。
満塁ならば敬遠はない、太郎に確実に回すための土井垣の采配であったが、中はかまわず太郎を敬遠。押し出しの同点で試合は延長戦へとなだれ込んでしまう。
徹底した太郎への敬遠策、5打席連続敬遠で怒りのブーイングが球場を包む中でもケロリとしていた怪物、中。このセオリー破りの相手に対抗できるのは殿馬しかいない！
ベスト4進出！ しかし中の5打席連続敬遠でバットを振ることなく徳川監督率いる信濃川との対決を迎えてしまった。悪球打ちの岩鬼、リズム打法の殿馬を手玉に取る徳川のサインに翻弄される明訓打線。
徳川の裏をかいた山岡のセーフティバントのあと打順を迎えた太郎。徳川のサインは…、なんと敬遠!?
敬遠かと思われた徳川のサインは、油断を誘いストライクを奪う作戦。ボールスリーからストライクを奪いにきたところを太郎は見逃さず、スタンドへ放り込む。だが徳川の表情はまだまだ余裕…。
その裏、徳川の奇策か!? なんと右打ちしかいないはずの信濃川打線は全員左打ちにシフトし、里中に揺さぶりをかけてゆく。
左打ちは打つためではなく、バントのためだった。バントの連続で徐々に追い詰められていく明訓。派手さはないが着実な積み重ねで点につなげる「と金作戦」の前に明訓は苦戦。
さらに、同点のランナーとのクロスプレーで里中は右手親指を突き指してしまう。明訓、絶体絶命！