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伊藤潤二恐怖博物館 案山子(文庫版)(4) ソノラマC文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日ソノラマ |
発売年月日 | 2002/07/01 |
JAN | 9784257721697 |
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伊藤潤二恐怖博物館 案山子(文庫版)(4)
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・赤い糸……振られた憤りが無意識的に躰に顕在化。 ・中古レコード……歌手が死後歌ったという希少なレコードを巡って。 ・贈る人……父にかけた奉仕精神が子に、それを催眠術師が見守り。 ・橋……死者を畳に乗せて川に流すという葬儀。運次第で橋桁にぶつかって沈んだ死者が。 ・サーカスが来た……ことごとく失敗し演目によっては死者も出るサーカス。演者はひとりの女を欲望して。これは素敵な世界だ。 ・蜂の巣……蜂の巣を巡って趣味人が自然児を。 ・地図の町……地図を見ないと何もわからなくなる町の人々。宝が。 ・首のない彫刻……たくさん制作された彫刻が、首を求めて。 ・薄明……美人薄命の病気が伝染。 ・寒気……体に穴穴。祖父が持ち込んだ翡翠の彫板の由来。いわば投げっぱなしの話だが、320pの少女の佇まいが美しい。 ・案山子……墓に立てることで案山子に死者が戻る。このアイデアはすごい。 ・遺書……呪う相手は誰か。 小粒な作品が多いと感じたが、それだけに各人が偏愛を傾けたくなるものが見つかりそうだ。 個人的には、サーカスが来た、寒気。 やはり美少女を描かせたら伊藤先生は随一だ。 顔だけでなく体の輪郭が素敵なのだね。
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着想がユニークというかさまざまな奇想(不穏)を巧く物語にとけこませる(そして展開させる)手腕に感心させられる。身体(肉体)のなしくずしの崩落(爛れ)への慄き=嫌悪感ともなう状況の昂進。
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