わが指のオーケストラ(2)

山本おさむ(著者)

• 販売会社／発売会社: 秋田書店
• 発売年月日: 1992/02/06
• JAN: 9784253102575

商品レビュー

2023/01/30

「安寿と厨子王」の絵本を高橋先生が手話で表現する。
指で奏でる表現、目で見て感じ取って繋がれた、音楽と同じだ
高橋先生の成長。

大正時代の米騒動を中心に話は進んでいく。
格差社会の現実。
そしてその現実もわからないままに苦しんでいる
底辺の底辺にいる障害者もいるのだという現実。

2022/10/19

2巻は米騒動事件を中心に描かれている。
貧しい生活をしていた者たちはますます貧困のスパイラルに陥る。
戦前も戦後も、この仕組みの本質はあまり変わっていないように感じた。コロナ禍も同じ。
耳の聞こえない子供たちの家族が手話を習い、愛を伝え合う。人が人として生きる源は愛によって心が繋がることだ。障害を持つことが穢れと考えられていた時代は、家族同士でも愛を伝え合うことがままならなかったことを知らされて、心が痛んだ。どんな子供たちも家族に愛されて育ってほしい。

2022/07/24

悲しい…
愛する母と過ごせるようになり、きっかけとなった絵本を高橋先生が手話で表現する。
指で奏でる表現、目で見て感じ取って繋がれた、音楽と同じだ、と。

手話ではなく、口話法の発展へ手伝った西川吉之助、橋村徳一、欧米で口話法を学んで帰国した川本宇之助の3人で流れを変えていく。

大正7年、米騒動の時代、弱者の聾者は生活もままならない状況。子どもが増えれば学校どころでなく辞めて働きに…弱者の一作は今後の動向をしっかりみておけと言われる。