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萩尾望都作品集Ⅰ セーラヒルの聖夜(4) プチC
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 1977/04/15 |
JAN | 9784091780041 |
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萩尾望都作品集Ⅰ セーラヒルの聖夜(4)
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
主な短編5篇のうち、4篇は萩尾望都が竹宮恵子と大泉で一緒に暮らした2年間の前半8-10月で描いた作品。本書と次の第5集が、第一期萩尾望都のモスト・リア充だった時の作品群である。 (1)「ケネスおじさんとふたご」(69年8月作成、小学館「少女コミック」別冊9月号、31p) (2)...
主な短編5篇のうち、4篇は萩尾望都が竹宮恵子と大泉で一緒に暮らした2年間の前半8-10月で描いた作品。本書と次の第5集が、第一期萩尾望都のモスト・リア充だった時の作品群である。 (1)「ケネスおじさんとふたご」(69年8月作成、小学館「少女コミック」別冊9月号、31p) (2)「秋の旅」(71年8月作成、別冊10月号、23p) (3)「白き森白き少年の笛」(71年9月作成、週刊11月45号、31p) (4)「11月のギムナジウム」(71年9月作成、別冊11月号、44p) (5)「セーラ・ヒルの聖夜」(71年10月作成、週刊冬の12月増刊号、79p) 全部季節に合わせた作品を描いているが、アメリカ西部コメディ、ドイツの実の父親、幽霊もの、少年寄宿舎マンガ、聖歌隊と、全部ジャンルが違う。でも全てリリカルな詩情が溢れている。 双子が出てくるのは、(1)(4)(5)だ。思えば、萩尾望都は双子が好きみたいで、他の作品にも頻出する。それが、やがて「半神」という名作双子モノに結実するのかもしれない。 「11月のギムナジウム」は、1974年の名作「トーマの心臓」のパイロット版のような作品だ。この短編集では1番物語の密度が高い。当時既に「トーマ」は構想ができていたので、そのパラレルワールドをつくったのだろう。キス場面があるからと言って少年愛モノではないことは読めば分かる(そもそもゲームのようなキスであった)。後に萩尾望都は言っているが、「少女同士のギムナジウムを考えると大きな行動を起こせないけど、少年だとしっくりくる」萩尾望都が現代にギムナジウムを描けば、迷うことなく少女を主人公にしていたかもしれない。 この時期から、萩尾望都のコマの構図がかなり凝ってくる。「白き森白き少年の笛」の流れるようなコマ割りは萩尾望都の独壇場だ。「ギムナジウム」でオスカーか気絶したフリをしたコマの色っぽさは、下から見るアングルによっている。コレと同じ構図は「小鳥の巣」でも使われた。下から見上げる構図、上から見下ろす構図、まるで映画のような構図は、おそらく萩尾望都から周りへ伝染したのではないか。また、コマが流れて水のように見える絵柄は萩尾望都から始まった。この叙情性は少年漫画では出せなかったのである。
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→「『萩尾望都作品集』の時間」 https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/dc2d5879ae664c16a495f1221438f04a
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初期の萩尾望都の作品は柔らかい 羽毛の様に静謐だ。 その中でも、セーラ・ヒルの聖夜は 格別、心をもって行かれてしまう。 穏やかで温かい灯火みたいに、感情が純化していくのが分かる。 どこまでも聖い世界が、包んでくれる。疲れた時におすすめです。
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