Happy！完全版(8) ビッグC

浦沢直樹(著者)

• 販売会社／発売会社: 小学館
• 発売年月日: 2004/03/30
• JAN: 9784091877482

商品レビュー

2013/08/07

(初期コミックス16巻地点)

浦沢直樹は面白い。
たしか、連載開始は高校時代か大学時代か…と。
自分もテニスやってたもので。

なかなか先に進まず、また、タイトルとは真逆に不幸すぎる主人公…にヤキモキして、連載を追うのは途中でやめてしまったのだが…。

こうしてまとめて読むと、なかなかに面白い。
これでもか！と次々に襲い掛かる不運や妨害工作には相変わらずイライラさせられるが、物語が動き始めた、アメリカに渡って以来の展開からは、目を離せなくなった。次巻以降に大いに期待。

※『YAWARA!』でも似たような感覚を覚えたが……

本作は、テニスを題材にしてはいるが、スポーツ(テニス)漫画ではない。

試合描写はあくまで“オマケ”な、一人の少女の物語だな…と。

※“蝶子”……これほどまでに人間のクズなキャラクターが、物語序盤の初期の敵役としてでなく作品中の長きに渡って“敵”として君臨するのも、珍しいかな(笑)。

※何気な～く、さりげな～く差し込まれる暴力描写の、パロディ化されてはいても変にリアリティがあるところも、浦沢流(^-^)v。

2013.08.07.読間。

2008/05/01

これでもか！というくらいに降りかかる海野幸に対する不幸の数々に、正直僕はついていけません。蝶子の悪女っぷりにもついていけません。その他の登場人物も、どちらかというとアクが強すぎ…。

本書を読み返すにつけ、僕はいかに『YAWARA!』の登場人物の微妙な関係（もちろんライバル関係含む）が物語を完璧に作り上げていたかを思うわけです。どうひっくり返っても『YAWARA!』を超えられない作品、それが僕の『HAPPY!』の位置づけです。ただ、後半の鳳先輩の自立に向けた奮闘記は格好良いです（同じ顔だけれども、風祭より数倍芯がありますよね）。