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栄光のナポレオン エロイカ(文庫版)(1) 中公文庫C版
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 1997/05/01 |
JAN | 9784122028661 |
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栄光のナポレオン エロイカ(文庫版)(1)
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商品レビュー
3.6
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ナポレオン・ボナパルトの一代記のようだが、ベルばらに比べずいぶん大人っぽい作品となったものだ、というのが初っ端の感想。純愛とか一徹愛という言葉の相応しいベルばらに対して、本作は、大人の女ボーアルネ未亡人ジョセフィーヌが、全くもって初心な青年ボナパルトを誑かすことからスタートさせる。この一点で、作品で描く関係性を大きく変えてきたのだなと。良くも悪くも「大人」への階段を上り始めた男の成長物語か。
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とりあえずベルばらを読み返したくなる。 フランス革命後の歴史は複雑すぎてよく分からん。。。 何度も行きつ戻りつしながら読了。 全巻読んだら分かるのだろうか。
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「ベルばら」で名高い池田理代子が、ベルばらの舞台だったフランス革命に続く、ナポレオンの時代を描くとなれば、いやがおうにも期待が高まる。ところが、こちらにはオスカルのような魅力的な登場人物がいなかった……。 そもそも、ベルばらの魅力は、史実とフィクションの巧みな融合にあるんだけど、...
「ベルばら」で名高い池田理代子が、ベルばらの舞台だったフランス革命に続く、ナポレオンの時代を描くとなれば、いやがおうにも期待が高まる。ところが、こちらにはオスカルのような魅力的な登場人物がいなかった……。 そもそも、ベルばらの魅力は、史実とフィクションの巧みな融合にあるんだけど、この『栄光のナポレオン』はそういった類ではなく、伝記マンガだった。そして、主役たるナポレオンはオスカルのように美しくなかった。ナポレオンは、世間では一応英雄や偉人とされているけれど、これを読むかぎりではそれほど魅力的な人物でもない。ある方面に関しては能力をもち、少しばかりのカリスマ性はあったのだろうけど、結局は軍人であって、戦をしないことには自分の存在の有意性をアピールできない人物だったのではないかと思う。今日的にはそれほど評価されないのだろうし、だから私もナポレオンの名は知っていても、生涯はほとんど知らなかった。 皇帝まで上りつめ、転落し、復活し、もう一度転落するという人生。彼自身が望んだ結果でもあろうが、一方で、持ち上げたのも追い落としたのも市民たちが望んだことでもあった。セント・ヘレナ島で流転の生涯を終えた後、また市民たちが望んで遺骸はパリに戻されたという。フランスのシトワイヤン、シトワイエンヌたちもしっかり軽佻浮薄なその時その時の雰囲気に流される人々だったわけだ。ナポレオンはそうした人々にうまいように利用されたということか。
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