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奥の細道(文庫版) マンガ日本の古典(文庫版)25 中公文庫C版
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2001/04/20 |
JAN | 9784122038172 |
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奥の細道(文庫版)
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
マンガ日本の古典シリーズ。言わずと知れた名作揃い。家に眠っていた本書を何気なく手に取ってみた。面白い。面白すぎる。この歳になって読む「奥の細道」は、人生のいろんなシーンを思い出させてくれつつ、スッと体に入ってくる。奥の細道を辿ってみたくなった。
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「釣りキチ三平」の著者が、こんな本書いてたんだー、と懐かしさも手伝い、図書館で借りてみる。 読みながら、作者がすごく下調べを行なって描いているのが伝わり感心する。(実は俳句好きなのも初めて知った。) そして(後書きで作者が述べているように)、当時はどんな風に俳句が詠まれていたのか...
「釣りキチ三平」の著者が、こんな本書いてたんだー、と懐かしさも手伝い、図書館で借りてみる。 読みながら、作者がすごく下調べを行なって描いているのが伝わり感心する。(実は俳句好きなのも初めて知った。) そして(後書きで作者が述べているように)、当時はどんな風に俳句が詠まれていたのかが分かり面白かった。これ、文章で説明されてもたぶん頭に入らなかっただろうな。 これに併せて、古典の「奥の細道」も追いかけて借りてみた。
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矢口高雄は、漫画「釣りきち三平」を書いた人だ。 自然に対する思いが強い作家である。 そんな矢口高雄が、描こうとする松尾芭蕉は、あるがままの自然人と言える。 矢口高雄は、丹念に松尾芭蕉調べる。 松尾芭蕉の松尾芭蕉らしさを追求する。 奥の細道の舞台はまさに松尾芭蕉の姿を如実に表す。 ...
矢口高雄は、漫画「釣りきち三平」を書いた人だ。 自然に対する思いが強い作家である。 そんな矢口高雄が、描こうとする松尾芭蕉は、あるがままの自然人と言える。 矢口高雄は、丹念に松尾芭蕉調べる。 松尾芭蕉の松尾芭蕉らしさを追求する。 奥の細道の舞台はまさに松尾芭蕉の姿を如実に表す。 松尾芭蕉は古歌に詠み込まれた名所旧跡を訪ね歩く。 九郎判官の高館。1189年4月30日 そこで義経は死する。 そしてそこで1689年松尾芭蕉は俳句を詠もうとする。 ちょうど500年後である。 「夏草や兵どもの夢の跡」 その俳句は今も語り継がれる。 時を経ても、みずみずしく色褪せない。 そんな俳句を詠み続けた松尾芭蕉に対する思いが強い。 そこには言葉で説明せず、絵で説明しようとする。矢口高雄の真骨頂である。 松尾芭蕉は人に媚びへつらいご機嫌を伺うことが嫌いだった。 そうだからこそ旅に出て俳句を詠み続けた。 野ざらし紀行。鹿島詣。笈の小文。更科紀行。そして奥の細道。 尾花沢の鈴木清風との交流は清々しい。 清風のもてなし、紅花に想いを寄せる。紅花の未来をも思いやる。 松尾芭蕉の人的ネットワークは素晴らしいものがある。 そして月山に登り山頂での景色を三原して、この物語は終わる。 矢口高雄の芭蕉が表現できることで、切り取ることの巧みさ。うまいねぇ。秋田生まれの東北愛が満ちている。
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