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複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線

マークブキャナン(著者), 阪本芳久(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 草思社/
発売年月日 2005/03/03
JAN 9784794213853

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商品レビュー

3.9

42件のお客様レビュー

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2024/03/23

私たちは、配線された。 同じ論点が繰り返される。それだけ本著に取って重要な軸だという事だろう。お陰でよく分かる。「服従の実験」で有名なスタンレー・ミルグラムを引用した解説が何度も登場する。ミルグラムには他にも重要な論文がある。これが本著のポイントとなる「6次の隔たり」だ。 ー...

私たちは、配線された。 同じ論点が繰り返される。それだけ本著に取って重要な軸だという事だろう。お陰でよく分かる。「服従の実験」で有名なスタンレー・ミルグラムを引用した解説が何度も登場する。ミルグラムには他にも重要な論文がある。これが本著のポイントとなる「6次の隔たり」だ。 ー 世界中の人間は、「知り合いの知り合い」といった関係をたどっていくと、5人の仲介者を経て、6人目で全てがつながる。 こうしたネットワークの効率性は、普遍的な仕組みでもある。コンピューターネットワークや神経系、企業組織、ニューロン等の接続パターンであり、緊密につながっているがゆえの利点がある。また、そこにはコネクターとして機能する存在があるが、こうしたクラスター同士をつなぐためには、弱い絆も重要である。毎日会うような友達、家族のようなクラスターではなく、それら外部と繋げる役割が重要だ。 面白い!確かに、個々の分業を繋げる仕組みには「最適性」の答えがあるべきで、世の中のネットワーク構造は、既にそれに近い法則が取られている。脳内のニューロンネットワークも例外ではない。この「最適性」を解説するのに分かりやすい例がある。 ー 1964年のアメリカにおける電話網等の期間通信システムは、中央集中型のシステムであり、電話ネットワークは極めて脆弱。わずか数箇所の重要な制御中数を攻撃するだけで、ネットワーク全体を機能停止状態に追い込むことができた。この問題を回避するために、バランが考えたのは、分散型ネットワークと呼んだ方式。同様に、マサチューセッツ工科大学のコンピュータ科学者、レナードクラインロック、イギリスの国立物理学研究所の物理学者、ドナルドデイビスもそれぞれ独自に同じような仕組みを考えた。アーパネットと呼ばれ、当初はカルフォルニア大学、ユタ大学のコンピューターで構成されたこれがインターネットの起源である。 リスク回避と即応性、優先的役割の設定と分散。 拡散律速凝集法、べナール対流、粒子のランダムウォークのような自然界の原理。個として生まれながら、既にその原理の中にいるという事を自覚し、その意味を手掛かりに、人間とは何かを改めて考える。私はニューロン回路をもつ、一つのネットワークの構成要素である。

Posted by ブクログ

2023/01/04

今年ベスト。2005と古いが複雑系とネットワーク科学の醍醐味を、6次の隔たり、スモールワールド、神経、ウェブ、自然、生態系、行動科学、感染症、社会資本までたっぷり味わえる。おすすめ。

Posted by ブクログ

2022/10/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

     -2006.07.27記 長梅雨もやっと明けて、一気に夏本番。 早朝、近くの公園の樹々の下をそぞろ歩くと、ひととき蝉時雨に包まれ、不意に異空間に滑り込んだかと思われるほどだ。 蝉たちのさんざめきは夏の一炊の夢にも似て儚いが、それにしてもこの大合唱の同期現象は造化の奥深さに通じているというものだ。 4月頃に読んだのだが、マーク.ブキャナンの「複雑な世界、単純な法則-ネットワーク科学の最前線」-草思社刊-に出てきた <ホタルのファンタジック.スペクタル> 「パプア.ニューギニアの熱帯雨林の黄昏時、10メートルほどの高さのマングローブの樹々が150mほどにわたって川沿いに伸びるのをタブローにするかのように、何百万匹ものホタルが樹々の葉の一枚一枚に止まり、2秒に3回のリズムでいっせいに光を明滅させて、そのきらめきの合間には完全な漆黒の闇に包まれる」という。 なぜホタルたちは同時に光を放つことができるのか。この驚くべき壮観な光景も、造化の不可思議、蝉時雨と同様、同期現象のなせるわざだが、これは我々人間における心臓のペースメーカーにも通じることだそうだ。 人工ではない心臓のペースメーカーは大静脈と右心房の境目にある洞結節と呼ばれる部分の働きによるらしい。 この心筋細胞の集まりは、心臓の他の部分にパルスを発信し、これが心臓の収縮を引き起こすもととなる。蝉時雨やホタルのファンタジック.スペクタルと同様、厳密に同期した信号を発生させ、それらの信号が各部位の細胞に伝えられるたびに、心臓の鼓動が生じているということだ。心臓のぺースメーカーたる洞結節に不調が起これば、心拍は乱れ、たちまちに死が訪れることにもなる、という。 先に紹介した「海馬-脳は疲れない」でも触れられていたが、最近の脳科学の知見においても、知覚の基本的な働きでは、脳内の何百万もの細胞が同期してパルスを発信させることが不可欠であることが明らかとなっているように、これもまた同様の同期現象と捉えうる訳だが、どうやら、自然界には組織化へと向かうなにか一般的な傾向があるようだと、「スモールワールド」をキーワードに最近のネットワーク科学を読み解き、さまざまな視点から紹介してくれているのが、本書「複雑な世界、単純な法則」だ。

Posted by ブクログ

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