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社会学を学ぶ ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2005/04/07 |
JAN | 9784480062277 |
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3.3
11件のお客様レビュー
内田隆三・東京大学…
内田隆三・東京大学大学院教授の新書。 「社会学」と書名にはあるけど、どちらかというと「社会理論」な気がする。すなわち社会理論の入門書的な感じ。 入門書にしても随分と歯応えがあるけど、しかしたぶんこれ以上易しく・薄く書くのはきっとムリなんだろう。 タルコット・パーソンズ、マックス...
内田隆三・東京大学大学院教授の新書。 「社会学」と書名にはあるけど、どちらかというと「社会理論」な気がする。すなわち社会理論の入門書的な感じ。 入門書にしても随分と歯応えがあるけど、しかしたぶんこれ以上易しく・薄く書くのはきっとムリなんだろう。 タルコット・パーソンズ、マックス・ヴェーバー、カール・マルクス、エミール・ドゥルケム、レヴィ=ストロース、ミシェル・フーコー、二クラス・ルーマン、ジャン・ボードリヤール、ヴァルター・ベンヤミン、といった超有名ドコを関連付けながら紹
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<本全体、あるいは各章ごとの概要> <個人的な知識・ターム> * 覚えておきたい事(本全体の主張と関係なくともよい) + キーワードで興味のあるもの * 短い説明とページを記入 <引用> <自分の見解> * 読後感・...
<本全体、あるいは各章ごとの概要> <個人的な知識・ターム> * 覚えておきたい事(本全体の主張と関係なくともよい) + キーワードで興味のあるもの * 短い説明とページを記入 <引用> <自分の見解> * 読後感・意見・反論・補足など書きたいと思ったこと
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著者自身が社会学を学んできた歩みを振り返りつつ、パーソンズやルーマン、フーコー、柳田國男らの投げかけている問題について考察をおこなっている本です。 著者は、ルーマンの社会学が主体を超越的な審級にすることをしりぞけていたことを指摘する一方、システムの存在自体を超越的な審級にしてし...
著者自身が社会学を学んできた歩みを振り返りつつ、パーソンズやルーマン、フーコー、柳田國男らの投げかけている問題について考察をおこなっている本です。 著者は、ルーマンの社会学が主体を超越的な審級にすることをしりぞけていたことを指摘する一方、システムの存在自体を超越的な審級にしてしまっているのではないかという批判がありうると述べています。またフーコーの権力分析についても、それが安易なイデオロギー批判に陥る危険性と、単純なテクスト分析に陥ってしまう危険性に挟撃されていることを明らかにし、あくまで内在的な観点からの権力批判の道を見いだそうとしています。 こうした著者の問題意識は、最終章であつかわれているベンヤミンの歴史哲学にも通じているように思います。通俗的な史的唯物論が一方向的な進歩のプロセスとして歴史をえがこうとします。しかしベンヤミンは、救済を求める人間たちのメシア的信仰が、過酷な現実の歴史のなかに瓦礫を置き去りにしながら、未来へと向かって吹き付けてくる風が「進歩」だとみなします。こうしたベンヤミンの議論を紹介しつつ、著者は過去との関係においてある現在のもつ「幻想的な奥行き」を、アレゴリカルなしかたで示そうとしていたのではなかったかと主張しています。 システム論やカルチュラル・スタディーズなどの理論を、論文を生産するための便利な道具としてあつかうだけでは見えてこない問題が掘り下げられており、興味深く読みました。
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