よだかの星 宮沢賢治のおはなし8

宮沢賢治(著者), 村上康成

• 販売会社／発売会社: 岩崎書店/
• 発売年月日: 2005/03/25
• JAN: 9784265071081

商品レビュー

2024/02/23

見た目の醜さだけで本質を見ず同じ鳥たちから疎まれ無茶を言われ追いつめられたよだかの選択が切なすぎた。単に絵本の中の物語では終わらせられない、噛み締めながら読みました。amazarashiのポエトリーリーディング曲に同タイトルのものがあります。

2023/11/27

子供の為に名作をと思い寝る前の音読に選びました。子供の感想は「よだかこわいね」でした。
何がこわいのか。星になったからかな？

私は差別や虐めの事について考えました。
目障りな存在だから権利を剥奪するか消してしまえと権力者は考えます。
強者とその周りからの差別や虐めで心を病み「自分なんか」と考えてしまったのだと思います。決して繊細だからとかもともと優しいからとかじゃなく、虐げられ続ければ誰でもが心を病み自尊心を無くして「自分なんかが羽虫を食べるなんて」という卑屈な考えになるんだと思う。
そんなふうに追い詰めたのは同じ仲間の鳥だということも人に当てはめたら本当に怖いお話し。

2023/09/25

絵は村上康成｡不細工で虐められたよだかが星になる物語｡命ある虫を食べる罪悪感も含め,命の尊さを描く｡改名より死を選ぶよだかは自尊心が高い｡生き物が多様な存在のまま尊重される世界を望む｡