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司馬遼太郎が考えたこと(4) エッセイ1968.9~1970.2 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2005/03/01 |
JAN | 9784101152462 |
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司馬遼太郎が考えたこと(4)
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商品レビュー
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昭和43年、司馬さん44歳~45歳 江藤新平、大久保利通のこと 昭和44年、司馬さん45歳~46歳 歴史の不思議さ――ある元旦の儀式 国歌の誕生秘話が面白かった。 アメリカの剣客――森寅雄の事歴 会津の剣客がアメリカに渡りフェンシングでの全米を制覇した話 春日の大杉―...
昭和43年、司馬さん44歳~45歳 江藤新平、大久保利通のこと 昭和44年、司馬さん45歳~46歳 歴史の不思議さ――ある元旦の儀式 国歌の誕生秘話が面白かった。 アメリカの剣客――森寅雄の事歴 会津の剣客がアメリカに渡りフェンシングでの全米を制覇した話 春日の大杉――ある銘木屋の話 普仏戦争と江戸幕府から明治政府の話 昭和45年、司馬さん46歳~47歳 恩師、海音寺潮五郎への敬愛 司馬さんが書いた小説への思い、考え方が知れて面白い本です。
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☆☆☆2017年4月レビュー☆☆☆ 1968年9月~1970年2月までのエッセイ集。 「海流が作った町」・・・紀州新宮についてのエッセイ。「新宮の古本屋に行けばまだ発禁本をこっそり売ってくれるそうだ」というイメージの町で、中央に屈しない気概や、古来、黒潮に乗って江戸や土佐、薩摩と...
☆☆☆2017年4月レビュー☆☆☆ 1968年9月~1970年2月までのエッセイ集。 「海流が作った町」・・・紀州新宮についてのエッセイ。「新宮の古本屋に行けばまだ発禁本をこっそり売ってくれるそうだ」というイメージの町で、中央に屈しない気概や、古来、黒潮に乗って江戸や土佐、薩摩との交流が盛んだったことから生まれた進取の気質を持った町。それが新宮。確かに和歌山市出身の僕からしても、新宮には異国感がある。紀北と紀南はそれだけ違うのだ。 「大久保利通」・・・自分が敵として打倒した旧政権の開祖(徳川家康のこと)を真正面からほめてその知恵を学ぼうとするあたりに、大久保の不思議な性格と、・・・云々。 確かに大久保と家康は非情なリアリストという点で酷似している。目的のためなら、恥も忍ぶところとか。 「夢の中の島」・・・和歌山市加太の沖に浮かぶ友が島のこと。この時代には島に旅館があったのか!!というのが驚きの一つ。母がよく拾いにいっていた「ガンガラ」に関するエピソードもなんか嬉しい。 「アメリカの剣客ーー森寅雄の生涯」・・・こんな人も居たんだ!!という印象。剣道の技を携えて単身アメリカにわたり、フェンシングで大活躍したタイガー・モリ。戦争中の収容所生活において剣術に関する思想を深め「私はアメリカへきて、術を離れた。術を離れてかえって道を知った」という。中島敦「名人伝」に通じるものがある。 一つ一つレビューを書けばキリがない。 ここ10年ほど『司馬遼太郎が考えたこと』シリーズは定期的に読んでいるが、その時々の自分の状況によって感じ方が変わってくる。またいずれ読むだろう。
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昭和四十三年から四十五年の執筆となる随筆などを収録。 司馬さんの書いたものを読んでいると、「日本とは何か」、「日本人とは何か」というような疑問と探究心が常にあったのではないかと感じる。 司馬さんの小説などを、ただ「面白い」と思うだけでなく、その小説を書いた背景はなんであったのか、...
昭和四十三年から四十五年の執筆となる随筆などを収録。 司馬さんの書いたものを読んでいると、「日本とは何か」、「日本人とは何か」というような疑問と探究心が常にあったのではないかと感じる。 司馬さんの小説などを、ただ「面白い」と思うだけでなく、その小説を書いた背景はなんであったのか、大衆小説家「司馬遼太郎」とは何であったのか……ということを考えさせられる。 司馬さんの「歴史観」も、もちろん好きであるが、あくまでも司馬遼太郎は「大衆小説家」であり、それをもとに司馬さんの「歴史観」を考えるのが至当だろう。 司馬遼太郎を学者のような「歴史家」と捉えるといろいろ誤解が出てくるのである。
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