子どもから大人になれない日本人 社会秩序の破壊と大人の消失

深谷昌志(著者)

• 販売会社／発売会社: リヨン社/二見書房
• 発売年月日: 2005/03/04
• JAN: 9784576050317

商品レビュー

2012/01/02

生活がおざなりになる程、面白すぎず、
読んでる時は熱中できるという意味で、自分にとって丁度イイ力加減の本。

1章の徒弟制度を通して子供から大人への道筋の考証は面白かった。
が、以降現状は的確にとらえているも、著者の懐古主義に過ぎる態度に少々不満も。
群れ遊びや、子供の遊び体験の大切さは私も同感なのだけれど
研究者として、「昔はよかった」ってだけでは説得力に欠けるし
「子供」「大人」の定義もぼんやり一昔前の感覚を採用しているだけ。
思春期の荒れも、体験した本人からすればキツいことで
つまりは無理があるからそうなるのかもしれない…。
現代の子供達のようにゆっくりと大人になれるのなら、
それはそれでアリかもしれないという公平な視点に欠ける気がした。

2009/01/31

高度経済成長を経た日本という国で、子どもはどのように育っているのか。
またその子どもが育つ環境はどのようなものになっているのか。
社会の中での「こども」とは？「おとな」とは？
いろんな視点から、わりと分かりやすく解説してある。
子どもと触れ合う人は一度読んでみるといいかもしれない。