日露戦争史 20世紀最初の大国間戦争 中公新書

横手慎二(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社/
• 発売年月日: 2005/04/25
• JAN: 9784121017925

商品レビュー

2021/10/08

『感謝』

[クラシカルなＭＫ]

ただ今、図書館法第２９条に基づく図書館同種施設を準備させて頂いております。
当該計画は、
ＢＯＯＫＯＦＦ様の豊富なペーパーＢＯＯＫ等により、支えられている取り組みでございます。
今後も随時、ペーパーＢＯＯＫ等を蒐集して参りたいと考えております。
今後とも、何卒宜しくお願い申し上げます。

2024/08/08

日露戦争について調べざるを得ない状況になったため、図書館で見つけた本書を読んでみました。
日露戦争に至った過程、戦況、戦後について、うまく整理された本だったこともあり、日露戦争の意義というか、日本史や世界史における位置づけが少し理解できました。

それにしても、満州（清）や韓国の支配権をめぐる日本とロシアの戦い、しかも主戦場は満州って、今思うと、ひどい話ですよね。
当時は、帝国主義が世界的に浸透していたこともあり、ある意味、当たり前のように戦争をしたわけですが、その点を踏まえて日露戦争を振り返ると、人類として反省すべき点、その一方で、政治のあり方や組織のあり方として学ぶ点も多く、これからの社会、とくに日本社会のあり方を考える上では、押さえておくべき歴史の過程の一つだと思いました。

それにしても、当時のロシアの国内体制は、統一感がなかったんですね。
ロシア（やソ連）というと、すぐに粛清が行われるイメージがあるのですが、あの広大な国土において、国家の統制を図るには、恐怖政治が手っ取り早いのかも、と思ったりしました。
そして、その恐怖政治に至る引き金となったのが、日露戦争におけるロシアの敗戦かも、と、本書を読んで思いました。

2024/07/10

開戦前の日英露の思惑・交渉の過程が興味深い。指導部により満韓交換論も日英同盟もギリギリまで検討がなされていたが、参謀本部は楽観論であったと。