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流域圏プランニングの時代 自然共生型流域圏・都市の再生
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 技報堂出版 |
発売年月日 | 2005/03/30 |
JAN | 9784765534055 |
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流域圏プランニングの時代
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石川先生には、都市計画制度小委員会でもお世話になっており、よくでてくる「流域圏」という発想を勉強したくて、職場の図書館から借りてきた。 正直いうと、この本を読んでみて、なんで流域単位でプランニングをしなければいけないかよくわからなかった。 治水、下水道という観点から流域...
石川先生には、都市計画制度小委員会でもお世話になっており、よくでてくる「流域圏」という発想を勉強したくて、職場の図書館から借りてきた。 正直いうと、この本を読んでみて、なんで流域単位でプランニングをしなければいけないかよくわからなかった。 治水、下水道という観点から流域が大事なのは当然。 ただ、様々な国土計画、都市計画、地域計画が、国民の生活を改善し、安定させることが最終目的だとすると、治水とか下水道とかいう問題は、生活の安全を守る一つのパーツでしかないのではないか。 (1)例えば、東京圏で国民の生活をよくするための計画を考えるとき、利根川、荒川、鶴見川、多摩川、相模川流域で分けて計画を考えるだろうか。 (2)石川先生が御専門の緑、緑地、公園という観点からも、河川及びその周辺の緑地は貴重なものでまもらなければいけないが、東京都市圏を考えた緑のネットワークは必ずしも、一つの流域だけで考えるものではないように思う。グリーベルトの構想などは、当然流域圏を越えた発想だったはず。 (3)水道、下水道というライフラインから考えると、同じく、電気とかガスとかも同時に考える必要がある。例えば、最近問題になっている電気を考えると、東北や北陸の大発電所から送電コストをかけて送電するよりも、分散型発電をするというのが、都市計画上も課題と考えるが、これも流域圏とは違う切り口だろう。 (4)国民の生活という観点からは交通問題も重要。まず、通勤圏という発想は都市計画、地域計画として不可欠な視点だと思うし、高齢社会では買い物圏も重要な圏域概念だと思う。 以上のようなことを考えると、まず、都市計画、地域計画、国土計画を考える上では、国民の生活の単位、住居を核として買い物圏、通勤圏、さらにその生活インフラを支える様々な圏域があり、その一つとして、流域圏もあるという整理が妥当なのではないか。 この本も緑と河川関係の学者の記述が多く、それ以外の分野の論述はほとんどないが、必ずしも都市計画、都市行政、農村計画、ライフラインの計画の観点からは流域圏という考えが説得力を持っていない証拠ではないか。 もちろん、異論はあると思う。 しかし、行政なり施策の根本の目的は「国民生活の安定と改善」にあると考えたときに、流域圏という考え方がどれほど有効なのか、大事なのかについては大きな疑問をもった。むしろ素直に生活圏という国民目線の切り口の方を大事にすべきと考える。
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