手紙のことば 美しい日本語を究める 河出文庫

河出書房新社編集部(編者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社/
• 発売年月日: 2003/04/20
• JAN: 9784309406718

商品レビュー

2010/05/28

手紙というものは古く…

[文庫ＯＦＦ]

手紙というものは古くからある通信手段で、それはケータイのメールになっても変わらない。日本人だからこそ知っておきたい、手紙の素晴らしさ。

2013/08/21

手紙を書きたい、書きたいと思ってはいるものの、いつも後回しにしてしまうのはなぜだろうか。
一に、手紙を書くためには時間がいるということ、それも相手のことだけを考える時間がいるので、普段の生活のなかでなかなかそういう時間がとれないことがある。
二に、手紙を書きたいというただそれだけの欲求に駆られる場合。誰に宛てよう、誰に宛てようと彷徨ってしまうような手紙は書いたあとが大変なので、そっと自分のなかにしまったり、或いはSNSにその欠片を投稿したりなどして済ませる場合がある。

どちらにせよ、手紙を書くためには整った状態が必要なので、その状態をつくりだすために尽くさないと。

文学者の手紙を読んで、あらためて日本語の美しさを垣間見た。
とくに島崎藤村のものと夏目漱石のいくつかの手紙が好みだった。
島崎藤村は椰子の実を小学生のとき習ったきりだったけど、もっと他のものを読んでみたい、藤村の文字の羅列に触れたいと思った。とても綺麗で清らかなことはだった。

夏目漱石もしかり。こないだ展示に行って、よりいっそう小説を読まねばと思った。これは教養を身につけるためでもある。

教養、とりわけひとに対する接し方を学んだ気がしてこれからの生活にとても加点になるもの多く、やさしい女性になれそう。
読後に及ぼす影響力はやはり大きく、その証拠に今日の文章は実になめらかである。

読書中は終始手紙を書きたい衝動に駆られ、ポルトガルの友人やら高校の友人、恋人の姿が浮かんで来た。

手紙のことば、
きちんと隅々まで読めていないので、Amazonで改めて買いたい。