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ブッシュの戦争
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞社/ |
発売年月日 | 2003/02/24 |
JAN | 9784532164379 |
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商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
読んで損はない一冊
9.11(同時多発テロ)からイラク攻撃に至るまでのホワイトハウス内部を、克明に描き出している。対立しあう内幕と、それをまとめ開戦まで踏み切るブッシュ大統領の決断。読んで損はない一冊である。
yoko
アメリカのみならず全世界を驚愕させた9.11同時多発テロ。 時の大統領は子ブッシュ。同時テロ多発テロ発生直後から、 子ブッシュ政権の3カ月を詳細に追っている。 オサマ・ビンラディン率いるアルカイダのせん滅、ひいてはその テロ組織を匿うタリバンへの攻撃を目的としたアフガニスタン ...
アメリカのみならず全世界を驚愕させた9.11同時多発テロ。 時の大統領は子ブッシュ。同時テロ多発テロ発生直後から、 子ブッシュ政権の3カ月を詳細に追っている。 オサマ・ビンラディン率いるアルカイダのせん滅、ひいてはその テロ組織を匿うタリバンへの攻撃を目的としたアフガニスタン 侵攻作戦は国防総省vs国務省の闘いでもあった。 安全保障会議や大統領抜きの長官級会議でのラムズフェルド とパウエルの対立の構図は興味深い。 大変だったろうな、パウエル国務長官は。ラムズフェルドは 国防総省の制服組と対立して、アフガン侵攻の具体案を 提示出来ないのに、調子のいいことばかり言うんだから。 支援物資の投下と空爆を同時に行うなんて発想は子ブッシュ ならではなんだろうな。「アメリカはタリバンに苦しめられている アフガンの人たちを解放しに来たんですよ~」っていう表明 なんだよね。結局は、長期間に渡ってアフガニスタンの一般の 人々を苦しめることになるんだけどさ。 アフガン侵攻当初からテロ支援国家としてイラクを攻めたかった チェイニー副大統領をはじめとしたタカ派たち。初めは「イラク じゃない。アフガンだ」と言っていた子ブッシュも、最後はイラク 戦争にGOサインを出しちゃうんだよね。 本書の中で経過する時間は僅か3カ月。でも、アメリカの政治物 の常で話で超大作である。 著者はニクソンを大統領辞任に追い込んだ『大統領の陰謀』の 共著者である「ワシントン・ポスト」の記者ウッドワードなのだが、 少々筆が甘いのは子ブッシュが大統領就任中に出版された からか。もっと辛口な批判があってもよかったと思うのだが。 アメリカは正義の為に戦う。でも、それは全世界共通の正義 とは限らない。アメリカはいつになったら気がつくのだろうか。 尚、ライス大統領補佐官、パウエル国務長官、ラムズフェルド 国防長官それぞれの本が我が家では積みっぱなしになっている。 さて、いつ読もうか。汗。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2003年刊行。◆アフガニスタンにおける米国の対アルカイダ戦争について、同時多発テロから百日間のアメリカの政策決定を、関係者からの証言等から再現したもの。◆開戦決意に至るまでの様子はなかなか興味深い。国防総省はアフガンでの闘争を予定していなかった点、対イラク戦争はブッシュ就任の相当前から研究が進んでいたこと、ウサマ・ビン・ラディンは仮想敵の一つであったことなどがわかる。ブッシュ政権におけるライス大統領補佐官の調整は、本書を読む限り政権維持に不可欠だったし、パウエル国務長官のリアリストぶりもわかる。 一方、ラムズフェルド国防長官は、当初よりイラク戦争へ政策を誘導しようとしていた観があるが、本書ではその理由が判然としない。本書の記述では、突っ込んだ聴取・調査がされていると考えにくい。これは、チェイニー副大統領以上である。どうしてなのかは、巷で言われているように対イラク戦争における利権の問題なのだろうか?さらに、イラク開戦の大義名分の一たる大量破壊兵器の存在は、アフガン開戦時前後では、いまだ根拠・証拠に乏しいことも明瞭に描写されている。 ちなみに、著者のボブ・ウッドワードはこの種の書籍、つまり、時の権力者やその周辺からのインタビューを通じ、その戦争の大義などを描く書をいくつか出している。もともとウォーターゲート事件の暴露本で名を成した著者だが、パパブッシュのあたりの書になると、政権への批判的精神が薄れ、御用書と化している感はある。
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