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これでもイギリスが好きですか? 平凡社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社/ |
発売年月日 | 2003/02/21 |
JAN | 9784582851724 |
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商品レビュー
3.4
8件のお客様レビュー
イギリスは階級社会。 イギリスは差別社会。 イギリスは英国と呼ぶべき。 イギリスは過去に酷いことをしまくった。 イギリスは植民地から奪った富で肥えた。 イギリスはそれらについて謝罪していない。 これらがよく分かる。 ときどき出てくる脱線した話は面白くない。はずしてる。 やや左...
イギリスは階級社会。 イギリスは差別社会。 イギリスは英国と呼ぶべき。 イギリスは過去に酷いことをしまくった。 イギリスは植民地から奪った富で肥えた。 イギリスはそれらについて謝罪していない。 これらがよく分かる。 ときどき出てくる脱線した話は面白くない。はずしてる。 やや左寄り 読了45分
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
イギリスって良いイメージが大きい気がする。 テレビや雑誌は勿論、近くないからこそ想像とか憧れやすいし。 読んでるとイマイチ理解出来ないイギリスが見えてくる。 階級社会や人種問題考えてみれば当たり前な事だけど、英国紹介もので出てくることはほとんどない。 ダウントンアビーでは出てきてたけど。 例えに出てきた北朝鮮と韓国にびっくり。 北朝鮮は資源に恵まれてて、工業基盤があって、対して韓国は政府が若い韓国女性を日本に送り込んで風俗産業で働かせ外貨を稼いでいた。慰安婦とか言いながら、韓国エゲツな! あとは戦争関連の話題かな。 英国に限らず、立ち回りが上手くないと戦争や、経済で勝ち残れない。負けたとしても上手く立ち回れば勝ったことになる。 上手く立ち回るのに必要なのが、根回し アウシュビッツのモデルとなった強制収容所は英国が第二次ボーア戦争で建設したって。
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これでもイギリスが好きですか? はい。好きです。 イギリスが今も厳然たる階級社会であることは知っています。 イギリスは紳士の国でありますが、労働者の国でもあります。 ジェントルマンであることは、イギリスの文化や社会形式の中でのジェントルマンということであって、日本人からみたら、...
これでもイギリスが好きですか? はい。好きです。 イギリスが今も厳然たる階級社会であることは知っています。 イギリスは紳士の国でありますが、労働者の国でもあります。 ジェントルマンであることは、イギリスの文化や社会形式の中でのジェントルマンということであって、日本人からみたら、紳士的ではないこともあるでしょう。 でも、子どもの頃から読み親しんできたイギリス文学がやっぱり好きなのよ。 ディケンズ、オースティン、ブロンテ姉妹、コナン・ドイルにアガサクリスティー。 音楽だってイギリスさ。 ベイ・シティ・ローラーズもビートルズも〈普通は順序逆に書くと思うけど、許してね〉イギリスだもの。 映画も「小さな恋のメロディー」とか「モンティ・パイソン」とかね。 どれもこれも好き。 だからこの本の最初の方、イギリスってこんなところの羅列はちょっとつまらなかった。 どんなことでも良い面悪い面はあるもので、悪くとろうと思うといくらでも悪口は書ける。 わかりやすいイメージという配慮なのかもしれないけれど、著者の個人的なエピソードが多く書かれているのも、却って趣旨がわかりにくくなっていたように思う。 でも、日本とイギリスの、近代からの関わり方について書かれた後半は面白かった。 明治維新のあと、イギリスを手本に近代化を進めた日本。 そして第一次大戦の時には日英同盟を結ぶまでに信頼を得る事になった…と思っていた。 けれどそれは信頼というよりも、遅れてきたドイツの帝国主義に対抗させるべく日本と手を組んだだけだ、と。なるほど。 だから、第一次大戦のとき、日本もヨーロッパに派兵して闘えと要請した。 「断る」 だって日本にメリットないじゃん。 メリットないのに血を流すわけないじゃん。 その代わり、アジア周辺の戦いはまかせろ。 「そんなことは頼んでない」 双方の思惑が食い違った結果、大戦後、日本は孤立する。 日本は当然中国支配を強めたいところだったが、アメリカをはじめとする「民族自決主義」が大勢を占めたから。 約束が違うじゃ~んって思ったのは、やはりイギリスによって大戦に巻きこまれたイタリアも一緒。 勝った暁にはダルマチア地方をあげるからさあ、とイギリスに言われて参戦したのに、終わってみたらユーゴスラビア独立してんじゃん。 かくて、イギリスにいいようにやられた日本とイタリア、そしてヨーロッパ各国から寄ってたかって叩かれたドイツが三国同盟を結んでしまった。 で、第二次大戦へ…。 第一次大戦によって4つの帝国が崩壊した。 ドイツ帝国、ロシア帝国、オーストリア・ハンガリー二重帝国、オスマン・トルコ帝国 オスマン・トルコ帝国の崩壊の裏にもイギリスの影。 アラブの独立を約束して、アラビアのロレンスを送りこんだのは有名な話。 そして第二次大戦のあと、イスラエル建国でアラブの独立は踏みにじられ、今の中東の情勢へと続くのである。 インドとパキスタンも、イギリスがインドを制圧する際に、ヒンズー教徒とイスラム教徒をいいように使い分けて煽り立て、今でも核でけん制し合う両国を作ってしまった。 イギリスにスポットを当てて世界史を振り返ればそういうところなのだろう。 けれど世界の情勢は、ただ一国の思惑だけで動くものではないと思うから、これも一つのものの見方として、覚えておく程度でいいと思う。 イギリスは帝国の宗主国からアメリカのパートナーへ、最近はアメリカ主導の政策に振りまわされているようにも見えるくらい、かつての偉容は見る影もなくなってしまった。 EUの中で一人勝ちしているドイツに対するわだかまりもあるだろう。 歴史を知って、現在を見て、これからのイギリスを見ていこう。 だって、それでもイギリスが好きだもの。
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